ピアノの防音対策でよく耳にする防音マット。
ニトリで販売されている防音マットは効果があるのかどうか気になるという方もいらっしゃるのでは?
ヤマハ製の防音マットはあるのかどうかも気になりますね。
防音マットでよく使われるのは、アップライトピアノと電子ピアノだと思います。
おすすめの防音マットを紹介していきます!
今回は、ピアノの防音マットはニトリやヤマハのものは効果がある?防音マットのおすすめとアップライトピアノに必要なのかを紹介!と題してお届けします。
目次
ピアノの防音マットはニトリやヤマハのものは効果がある?
ピアノに防音マットを使用して効果があるのでしょうか?
まずは、防音マットの性能について説明していきます!
防音マットの性能
防音マットにもきちんと性能の等級があることはご存じでしょうか?
せっかく購入するのであれば、しっかり防音してくれるものがほしいですよね。
遮音等級
遮音等級とは、上階の床で生じる音が下の階にどのぐらい聞こえるのかの基準です。
L値やL等級といわれていて、音の聞こえ具合をレベルを示しています。
L値は、数字が小さいほど遮音性能がいいです。
そして、L値は「LH(重量床衝撃音)」と「LL(軽量床衝撃音)」に分類されます。
LHとは、上の階で子供などが飛び跳ねたり、走りまわったりすることによって、下の階で発生する衝撃音のことです。
LLとは、上の階で食器やおもちゃなどの硬く軽量なものが床に落ちたとき、椅子などを引きずるときなどに、下の階で発生する衝撃音のことです。
防音マットの性能表示にはLL値が使われることが多いようです。
LL60 (ΔLL-1) | よく聞こえる 箸を落とすと聞こえる |
LL55(ΔLL-2) | 発生音が気になる スリッパで歩く音が聞こえる |
LL50(ΔLL-3) | 聞こえる程度 椅子を引きずる音が聞こえる |
LL45(ΔLL-4) | 小さく聞こえる スプーンを落とすとかすかに聞こえる |
LL40(ΔLL-5) | ほとんど聞こえない 気配は感じるが気にはならない |
LL35(ΔLL-6) | 全く聞こえない |
防音マットを購入するときは、この防音性能が表記されているものがおすすめです。
防音性能が表記されている製品は防音試験を行っているので、信頼できそうです。
ただ、L値は条件(床材の違いなど)によって変わるので、注意が必要です。
防音マットによっては、ΔLL(デルタ エルエル)という表記になっている場合もあります。
この場合は、数字が小さいと防音効果が低く、数字が大きいと防音性能が高いです。
ピアノの防音マットの効果
防音マットの防音効果は、主に固体音(床や壁など個体が振動して伝わる音)にあります。
なので、ピアノの音には効果は少なく、打鍵音やペダルを踏むときの振動音に効果があります。
ピアノの音量を落とせるということではないので、注意が必要です。
ヤマハニトリの防音マット
まず、ヤマハの防音マットは販売されていると思われている方が多いかもしれませが、販売されていません。
なので、ニトリの防音マットについて紹介します!
ニトリ防音マット
ニトリの防音マットの性能をみていきます!
〇洗える!厚さ1CM防音タイプ吸着パネルマット40×40
出典:https://www.nitori-net.jp/ec/product/5609551s/?rc=set
こちらは、吸着効果があってずれにくい防音パネルマットになっています。
カッターなどでカットもできるので、ピアノのサイズにぴったりにすることも可能でです。
性能は、ΔLL-5ということなので、「気配は感じるが気にはならない」というイメージです。
ニトリHPには、椅子の移動音、物の落下音などはほとんど聞こえないレベルと記載されていました。
なので、打鍵音やペダルを踏むときの音に対する効果は結構あると思います。
ニトリの防音マットやカーペットは、他にもネットでいくつかありましたが、防音性能が表記されているものは、この商品のみでした。
防音マットのおすすめとアップライトピアノに必要なのかを紹介!
ニトリの防音マットを紹介しましたが、他にネットで購入できるおすすめのマットや、アップライトピアノ専用の防音マットについても紹介していきます。
そして、アップライトピアノには、防音マットは必要なのでしょうか?
おすすめの防音マットは?
ネットで販売されている防音マットをいくつかピックアップしてみました。
ピックアップしたのは以下の3つです。
- 吉澤 アップライトピアノ用 防音断熱フラットボード「静」
- 防音カーペット 静床ライト
- 防音カーペット サンゲツ サンシンフォニー
吉澤 アップライトピアノ用 防音断熱フラットボード「静」
ピアノ専用の防音マットもは、実は防音における性能はいまいちのようです。
これは意外ですよね。
だいたいのこのようなピアノ用の防音マットには、内部に吸音材などが入ってはいるのですが、遮音性能はない場合が多いのです。
遮音性能の表記もありませんしね。
分厚いマットではあるので、効果が全くないというわけではないと思いますが、防音よりも床補強や断熱がメインのようです。
なので、防音の効果がほしいという方には、ピアノ用の防音マットではなく、防音性能の表記のあるマットやカーペットを選ぶ方がいいのかもしれません。
防音カーペット 静床ライト
この防音カーペットは遮音性能がLL40なので、ニトリの防音マットと同じぐらいの性能をもっていますね。
さらに振動を対策を強化したい場合は、以下の足音マットと併用しての使用がおすすめのようです。
併用して使用すると、LL-35にまで性能がよくなるみたいですよ!
防音カーペット サンゲツ サンシンフォニー
こちらのカーペットは、なんと防音性能がLL35をクリアしているようです。
オーダーサイズで作ってくれるので、好きなサイズで作ってくれます。
これは結構いいかもしれないです。
アップライトピアノに防音マットは必要なのか
前述したように、防音マットはピアノの音をおさえる効果はほとんどなく、打鍵音やペダルを踏むときの音をおさえる効果があります。
なので、マンションなどの集合住宅で、階下に部屋がある場合は、打鍵音やペダル音が階下に響く予防になるでしょう。
必要なのかどうかの答えは、あった方が安心という感じです。
ピアノは、音量が大きいので集合住宅の場合は、少しでも防音対策はしておくことがおすすめです。
戸建ての場合は、床の振動が隣の家に響くということは考えにくいので、必要ないでしょう。
まとめ
ピアノの防音マットの効果は、固定音に効果があり、ピアノの音には効果がなく、打鍵音やペダルを踏むときの音などに効果が期待できます。
防音マットを選ぶ際には、遮音性能が表記されているものを選ぶのがおすすめです。
ニトリのマットは、防音仕様になっている商品はいくつかあるものの、遮音性能が記載されているものはひとつのみでした。
ヤマハ製のピアノ用の防音マットは、販売されていないということです。
ネットで購入できる「サンゲツ サンシンフォニー」の防音カーペットが一番遮音性能が高くおすすめかなぁと思います。
キャスターの下にしくインシュレーターなども工夫すると、より効果が望めそうです。
アップライトピアノには、階下に部屋があるマンションなどには、防音マットがあった方が安心だと思います。
以上、ピアノの防音マットはニトリやヤマハのものは効果がある?防音マットのおすすめとアップライトピアノに必要なのかを紹介!と題してお届けしました。