調律

ピアノの調律とは?時間はどれぐらいかかるのかお茶出しは必要?

ピアノの調律とは?時間はどれぐらいかかるのかお茶出しは必要?
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ピアノの調律とはなにですか?と聞かれて、答えることはできますか?

なかなかすっと答えが出る方は少ないかと思います。

ピアノの調律とはなになのかや、調律しないとどうなるかなどを詳しく説明していきます。

ピアノの調律で気になることは、やはり時間ですよね。

どれぐらい時間がかかって、お茶出しをした方がいいのかなどを気にされる方もいらっしゃるようです。

今回は、ピアノの調律とは?時間はどれぐらいかかるのかお茶出しは必要?と題してお届けします。

 

ピアノの調律とは?

ピアノの調律とは?時間はどれぐらいかかるのかお茶出しは必要?

ピアノの調律とは、具体的に何なんでしょうか?

詳しく説明していきます。

 

ピアノの調律

調律とはチューニングのことで、1音1音正しい音に合わせることです。

ピアノの調律には、「調律」「整調」「整音」の3つに分類されます。

 

調律

ピアノには、「グランドピアノ」、「アップライトピアノ」、「電子ピアノ」と大きく3つに分かれています。

電子ピアノは、あらかじめ録音された音源がスピーカーから流れるので、調律の必要はありません。

グランドピアノとアップライトピアノは、弦が張られているので、いわばギターやバイオリンと同じ原理で音がなっています。

ギターやバイオリンは、音が狂ったら演奏者自身でチューニングしますよね?

ピアノも同じように音が狂うので、チューニングが必要なのです。

チューニング方法は、ギターやバイオリンと同じ要領で、音をよく聞きながら、弦をしめたり緩めたりして、正しい音に合わせていきます。

ただし、ギターやバイオリンと異なり、ピアノは演奏者自身がチューニングすることはほとんどありません。

弦が巻かれているチューニングピンを、チューニングハンマーという専用の工具を使って回して音を合わせていきます。

ピアノは、1音につき1~3本の弦が張られていて、弦の総数は、220~230本ほどになります。

その弦の引っ張る力は、1本につき80~90kgと、張力がかなりあるため、ギターやバイオリンのように容易に音を合わせることはできず、チューニングすることに技術が必要なのです。

ピアノの調律とは?時間はどれぐらいかかるのかお茶出しは必要?

調律の頻度については、だいたい1年から2年に1回程度を推奨していますが、詳細は以下をご覧ください。

 

整調

ピアノの部品の数は、アップライトピアノで約8千個、グランドピアノで約1万個あります。

その部品たちを、88鍵全て均等に、同じ動きになるように調整することが整調です。

ペダルの調整も行います。

 

整音

ピアノは、ハンマーが弦を打つことによって、音をならしています。

このハンマー、羊毛でできているので、長く弾き続けたり、年数がたつにつれて、硬化してきます。

ハンマーが硬くなると、音色も硬くなってしまいます。

そのため、ハンマーを削ったり、針をさせたりして、音色を整える作業です。

 

調律しないとどうなるのか

ピアノを所有していても、お子様が大きくなられて弾かなくなり、調律も一緒にやめてしまったというピアノは、数多くあるかと思います。

お孫様がピアノを習うようになり、お孫様がいざそのピアノを弾いてみると、「ピアノの音が変!!」と言われて、あわてて調律を…という事例は本当によくあります。

そのようなピアノは、内部はほこりまみれ、サビ、音も狂い放題、タッチもなんか変…とても弾けるような状態でない場合がほとんどです。

ピアノには、隙間はないように見えますが、小さな隙間がたくさんあるので、長年調律をしないで、弾かないで放置している場合は、隙間からほこりが入っていき積もります。

そして、湿度が多い場所に設置されているピアノであれば、ピアノ内部の金属類にはサビ、木部にはカビが発生してしまいます。

さらに、ピアノは弾いていなくても、徐々に弦が緩んでいって、音程が低くなっていくので、定期調律をさぼっていると、知らない間に変な音になっていきます。

ピアノは全然弾いていないし、音はちゃんとなるし、音階にもなっているから、狂っていないと思っていても、徐々に徐々に音はずれているので、確実に音は狂っています

定期調律を5年10年としなくなると、基本の調律料金に年数の空いた分だいけの追加料金が発生する場合がほとんどです。

10年以上ぶりの調律となると、緩んだ弦を無理やり引っ張り上げていくため、ピアノの負担も大きく、弦が切れてしまう可能性もあります。

1度の調律では音が安定せず、すぐに音が狂ってくることもあります。

そのため、短いスパンでの調律が必要になる可能性があります。

また、ピアノの内部の状態によっては、大掛かりな修理が必要になることもあります。

だれも弾いていないピアノにお金をかけたくないお気持ちはとてもよくわかりますが、せっかくご購入された楽器です。

大切にメンテナンスもしていただけたら、私たちもうれしいですし、何よりピアノのためです。

大人になられてから、老後の楽しみにとピアノを始めている方も大勢いらっしゃいます。

もし、お子様がピアノを弾かなくなり、お孫様もピアノを習わないなどの理由で、ピアノを使われないようであれば、ご自身が弾くということも、とても素敵なことだと思います。

ピアノは、両手の指を動かして演奏する楽器なので、老化を防ぐための手習いにもなります!

 

時間はどれぐらいかかるのかお茶出しは必要?

ピアノの調律とは?時間はどれぐらいかかるのかお茶出しは必要?

ピアノの調律は、お客様のお宅へ上がらせていただいて作業をしますので、時間がどれぐらいかかるのか、知っておきたいですよね。

調律中は、なにをすればいいのかもわからず困っている方もいらっしゃるかと思います。

お茶出しについても書いていきます。

 

調律はどれぐらい時間がかかるのか

調律にかかる時間は、ピアノの状態によって変わってきますが、私の場合、最低2時間~3ほどお時間をいただいています。

状態がいい場合は、2時間程度、調律していない期間が長い場合は、3時間以上かかります。

かなり長時間にわたって、お邪魔することになりますが、丁寧な調律をする場合、このぐらいは当たり前かと思います。

私が以前会社に勤めていたころは、1日3~4件は調律に伺っていたので、1件につき1時間半ぐらいで、おいとまさせていただいていました。

しかし正直なところ、1時間半で全ての事柄を完了することは、とてもハードです。

というのも、片付けやご精算、お客様との会話などで30分は必要なので、1時間でピアノ内部のそうじと調律、整調をしなければなりません。

よっぽど狂いの少ないピアノであれば、1時間で掃除と調律は可能ですが、ほとんどの場合満足のいく仕事はできていませんでした。(当時のお客様本当にすみません…泣)

「短時間で調律ができる人の方がベテランでしょ。」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、そうとは限りません。

調律業者によりますが、1日に3~4件調律に回っているところもありますので、そのような業者の場合は、1時間半以内の所要時間になるかと思います。

調律は頻繁にすることではありませんし、お金を払って調律を依頼するからには、丁寧な調律をしている調律師の人に調律を依頼したいですよね。

長時間のお時間をいただくことになるのは、大変心苦しいですが、ご理解いただきたい点です。

 

調律中過ごし方

そんな長時間の間、どうやって過ごせばいいの?と疑問になりますよね。

調律中は、とんでもなくうるさい音でなければ、なにをして過ごしていただいても大丈夫です。

私はいつも、「長時間になりますので、いつもどおりお過ごしください。」とお伝えして作業に入らせていただきます。

作業に支障が出るのことは、大音量でテレビを流すことや、作業のそばで掃除機をかけること…といったところでしょうか。

その他は、食事をしていただいても、料理やお皿洗いなどの家事をしていただいて大丈夫です。

読書をしている方もいらっしゃいます。

お子様がいらっしゃるご家庭だと、横でピアノの内部をジーっと見ているお子様もいらっしゃたりします。

お子様は、ピアノがどんなふうに動くのかが気になるようで、調律中にこっそり鍵盤を押しに来ることがあります。

こっそり押しに来ているのですが、私には音を鳴らしに来ているということはわかっているので、いつもこう話しかけてみます。

「ピアノってすごいやろ~?こうやって音がなってるんやで~」と教えてあげると、逃げていくお子様が多いですね(笑)。

もちろん、調律している作業を見てくださっていても構いません!

音を聞く作業でなければ、話しかけてきてもらっても大丈夫です。

 

調律中の外出

調律途中に外出される方もいらっしゃいます。

作業に支障はありませんので、外出していただいて大丈夫です。

 

ピアノの調律の準備

ピアノの調律の前に、準備していただきたいことがいくつかあります。

 

空調について

調律中は、意外に寒く感じやすく、暑くも感じやすいです。

調律は案外重労働なのですが、そこまで暑くない日でも、汗だくになってしまったり、逆にそこまで寒くない日でも、足先までキンキンに冷えきったりすることもしばしばです。

6~9月ごろは除湿か冷房、11月~4月ごろにかけては暖房を、可能な限り入れていただけると助かります。

空調がないお部屋に置いているピアノの場合、調律時期を指定させていただくこともありますが、ご了承をお願いします。

ピアノは、温度湿度が急激に上がり下がりすると、音程が不安定になります。

空調は調律が始まる時間の1時間前には入れていただけると助かります。

 

掃除機

ピアノの内部を掃除させていいただきますので、掃除機をお借りできたら幸いです。

掃除機は、どのようなタイプでも大丈夫ですが、ハンディタイプのものでも対応できます。

掃除機の先が短い方が作業しやすいですので、パイプ部分を外していただきたいです。

さらに、先が細い隙間ノズルがあれば、なおやりやすいです。

もしわからない場合は、調律師がやりやすいようにさせていただきますので、そのままの状態でお貸しいただければ大丈夫です。

調律師は、複数のお宅にお伺いして、いろんな掃除機をお借りしているので、ほぼ全ての掃除機の使い方はマスターしていています。

調律師同士の会話で、どの掃除機が使いやすくて、どの掃除機が使いづらいなど、掃除機の話題で盛り上がったりすることもあるぐらいです(笑)。

 

駐車場について

調律師は、車で伺うことが多いです。

中には、電車で回っている調律師もいます。

事前に駐車場の有無を確認させていただきたいです。

ご自宅のガレージをお借りできるか、またはご自宅前に路駐させていただける場合は、そちらのスペースに車を停めさせていただきます。

マンションの場合は、来客用の駐車場の有無を確認させてください。

もし、来客用の駐車場が利用できる場合は、詳細を教えていただけると幸いです。

ご自宅の駐車スペースがない場合や、マンションの来客用駐車場がない場合は、周辺のコインパーキングに駐車して伺いますので、事前にお知らせをお願いいたします。

 

ピアノのまわりの片付け

ピアノの調律は、ピアノを解体して行います。

ピアノの上に置いているものは、あらかじめ移動していただくと助かります。

カバーも、外してください。

 

お茶出しについて

お茶出しについてはネットでよく見かける話題ですね。

調律師の私の意見としては、ピアノの調律にお伺いしているので、お気遣いいただかなくても大丈夫です。

お茶を出してくださるお宅とそうでないお宅と比べて、どちらが多いかといいますと、割合でいうと、おおむね半々です。

お茶を出してくださる場合は、お心遣いはとてもうれしいことですので、喜んで頂戴いたしますm(__)m

お茶を出すタイミングがわからないという方もいらっしゃるようですが、私が一番いいのは、作業終了後です。

お茶をいただきながら、ピアノの状態の説明や、談笑したりすることができます。

1日に何件もまわっている調律師だと、時間に追われている場合もあるので、ペットボトルのお茶などを用意してくださると、移動中に飲むことができるので、大変助かります。

ただ、一番うれしいことは、調律後に少しピアノ弾いて、いい音になったと感想をお聞きすることですね。

調律師冥利に尽きます。

あと、作業時間がお昼の時間をまたぐこともありますが、食事に関しては、調律師自身で用意していることが普通なので、お気になさらず。

 

まとめ

ピアノの調律とはなにかをまとめると、ピアノのチューニングや、部品の調整などをすることです。

弾いているピアノでも、弾いていないピアノでも、どんな場合でも必要です。

調律をしないと、どんどん音がずれていって、長年放置してしまうと、場合によっては、高額の修理が必要になることもあります。

最低でも2年に1回は調律をしてくださいね。

調律時間は、調律師によりますが、私の場合は最低2~3時間お時間をいただいています。

お茶出しは、お気遣いいただかなくても大丈夫ですので、気楽にご依頼いただければ幸いです。

以上、ピアノの調律とは?時間はどれぐらいかかるのかお茶出しは必要?と題してお届けしました。