ピアノの調律をする際、調律師の人にお茶を出さないといけないのかどうか、他の人たちは、どうしているのか、気になりますよね。
些細なことかもしれませんが、やはり、自宅に上がって長時間作業をするので、緊張している方もいらっしゃるかもしれません。
ピアノの調律で気になることは、やはり所要時間ではないでしょうか。
どれぐらい調律に時間がかかるのか、お茶出しをした方がいいのか、調律中の過ごし方やマナーがあるのかなどを、紹介していきたいと思います。
今回は、ピアノ調律でお茶は出さない?時間はどれぐらいかかるのかやマナーを紹介!と題してお届けします。
目次
ピアノ調律でお茶は出さない?
ピアノ調律は、やはり長時間の作業になるので、当日は、お茶を出さないいけないのかどうかと、気になると思います。
調律師である私の意見を紹介していきます。
お茶出しについて
調律師の私の意見としては、「ピアノの調律」にお伺いしているので、お気遣いいただかなくて大丈夫です。
お茶を出してくださるところとそうでないところと比べて、どちらが多いかといいますと、割合でいうと、おおむね半々です。
お茶を出してくださる場合は、お心遣いはとてもうれしいことですので、喜んで頂戴いたします。
お茶を出すタイミングがいつがいいのか、よく聞かれるのですが、私が一番いいのは、作業終了後です。
お茶をいただきながら、ピアノの状態の説明や、談笑したりすることができます。
「休憩しながら、よかったら…」と、作業中に持ってきてくださる方も多いです。
自分の好きなタイミングでいただけて、有難いと思います。
なので、私個人の意見になりますが、私はいつでもいいです。
1日に何件もまわっている調律師だと、時間に追われている場合もあるので、ペットボトルのお茶などを用意してくださると、移動中に飲むことができるので、いいかもしれません。
ちなみに、作業時間がお昼の時間をまたぐこともありますが、食事に関しては、調律師自身で用意していることが普通なので、お気になさらず。
ピアノ調律の時間はどれぐらいかかるのかやマナーを紹介!
ピアノの調律は、お客様のお宅へ上がらせていただいて作業をしますので、時間がどれぐらいかかるのか、知っておきたいですよね。
調律中の過ごし方についてや、マナーについても紹介します。
調律はどれぐらい時間がかかるのか
調律にかかる時間は、ピアノの状態によって変わってきますが、私の場合、最低2時間~3ほどお時間をいただいています。
状態がいい場合は、2時間程度、調律していない期間が長い場合は、3時間~4時間程度かかります。
かなり長時間にわたって、お邪魔することになりますが、丁寧な調律をする場合、このぐらいはかかるのが普通だと思っています。
私が以前会社に勤めていたころは、1日3~4件は調律に伺っていたので、1件につき1時間半~2時間ぐらいで、作業を済ませるようにしていました。
しかし正直なところ、1時間半で全ての事柄を完了することは、とてもハードです。
というのも、片付けやご精算、お客様との会話などで30分は必要なので、1時間でピアノ内部のそうじと調律、整調をしなければなりません。
よっぽど狂いの少ないピアノであれば、1時間で掃除と調律は可能ですが、ほとんどの場合満足のいく仕事はできていませんでした。(当時のお客様本当にすみません…泣)
「短時間で調律ができる人の方がベテランでしょ。」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、そうとは限りません。
調律業者によりますが、1日に3~4件調律に回っているところもあるので、そのような業者の場合は、1時間半以内の所要時間になるかと思います。
調律は頻繁にすることではありませんし、お金を払って調律を依頼するからには、丁寧な調律をしている調律師の人に調律を依頼したいですよね。
長時間のお時間をいただくことになるのは、大変心苦しいですが、ご理解いただきたい点です。
調律中過ごし方
調律の時間が、2~3時間、そんな長時間、どうやって過ごせばいいの?静かにしないといけないの?と気になると思います。
調律中は、とんでもなくうるさい音でなければ、なにをして過ごしていただいても大丈夫です。
なので、私はいつも、「長時間になりますので、普段通りお過ごしください。」とお伝えして作業に入ることが多いです。
作業に支障が出るのことは、大音量でテレビを流すことや、作業のそばで掃除機をかけること…といったところでしょうか。
その他は、食事をしていただいても、料理やお皿洗いなどの家事をしていただいて大丈夫です。
読書をしている方もいらっしゃいます。
お子様がいらっしゃるご家庭だと、横でピアノの内部をジーっと見ているお子様もいらっしゃたりします。
お子様は、ピアノがどんなふうに動くのかが気になるようで、調律中にこっそり鍵盤を押しに来ることがあります。
こっそり押しに来ているのですが、私には音を鳴らしに来ているということはわかっているので、いつもこう話しかけてみます。
「ピアノってすごいやろ~?こうやって音がなってるんやで~」と教えてあげると、逃げていくお子様が多いです(笑)。
もちろん、調律している作業を見てくださっていても構いません!
音を聞く作業でなければ、話しかけてきてもらっても大丈夫です。
調律中の外出
調律途中に外出される方もいらっしゃいます。
作業に支障はありませんので、外出していただいて大丈夫です。
ピアノの調律の準備
ピアノの調律の前に、準備していただきたいことがいくつかあります。
空調について
調律中は、意外に寒く感じやすく、暑くも感じやすいです。
調律は案外重労働なのですが、そこまで暑くない日でも、汗だくになってしまったり、逆にそこまで寒くない日でも、足先までキンキンに冷えきったりすることもしばしばです。
6~9月ごろは除湿か冷房、12月~3月ごろにかけては暖房を、可能な限り入れていただけると助かります。
空調がないお部屋に置いているピアノの場合、調律時期を指定させていただくこともありますが、ご了承をお願いします。
ピアノは、温度湿度が急激に上がり下がりすると、音程が不安定になります。
空調は、調律が始まる時間の1時間前には入れていただけると助かります。
掃除機
ピアノの内部を掃除させていいただきますので、掃除機をお借りできたら幸いです。
掃除機は、どのようなタイプでも大丈夫ですが、ハンディタイプのものでも対応できます。
掃除機の先が短い方が作業しやすいですので、パイプ部分を外していただきたいです。
さらに、先が細い隙間ノズルがあれば、なおやりやすいです。
もしわからない場合は、調律師がやりやすいようにさせていただきますので、そのままの状態でお貸しいただければ大丈夫です。
調律師は、複数のお宅にお伺いして、いろんな掃除機をお借りしているので、ほぼ全ての掃除機の使い方はマスターしています。
調律師同士の会話で、どの掃除機が使いやすくて、どの掃除機が使いづらいなど、掃除機の話題で盛り上がったりすることもあるぐらいです(笑)。
もし、お借りできる掃除機がない場合は、持参していくので、事前にお知らせください。
駐車場について
調律師は、車で伺うことが多いです。
中には、電車で回っている調律師もいます。
事前に駐車場の有無を確認させていただきたいです。
ご自宅に駐車できるスペースがあるかどうか、お知らせください。
マンションの場合は、来客用の駐車場の有無を確認させてください。
もし、来客用の駐車場がお借りできる場合は、詳細を教えていただけると幸いです。
ご自宅の駐車スペースがない場合や、マンションの来客用駐車場がない場合は、周辺のコインパーキングに駐車して伺いますので、事前にお知らせをお願いいたします。
ピアノのまわりの片付け
ピアノの調律は、ピアノを解体して行います。
ピアノの上に置いているものは、あらかじめ移動していただくと助かります。
ピアノカバーも、外してください。
ピアノ調律でのマナー
ピアノ調律でのマナーは、特にないです。
お茶出しも、先ほどお伝えしたように、調律にお伺いしているので、お気遣い不要ですし、マナーなんてものは、ないと考えていいと思います。
なので、気軽にご依頼ください♪
ピアノ調律でお茶は出さないのまとめ
いかがだったでしょうか?
ピアノの調律でのお出さないといかないかどうか気になっている方が多いみたいですが、お気遣いいただかなくても大丈夫です。
調律時間は、調律師によりますが、私の場合は最低2~3時間お時間をいただいています。
空き年数が空いている場合など、状態によっては、3~4時間かかることもあります。
調律のマナーは、私の意見としては、ないと考えていいと思います。
どうか、気楽に調律のご依頼ください♪
以上、ピアノ調律でお茶は出さない?時間はどれぐらいかかるのかやマナーを紹介!と題してお届けしました。