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ピアノ調律師協会とは?新人演奏会や世界大会についても紹介

ピアノ調律師協会とは?新人演奏会や世界大会についても紹介
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ピアノ調律師協会とはどういう団体なのでしょうか?

どのように入会すればいいのか、調律師は日本ピアノ調律師協会の会員になった方がいいのかなど、説明していきます。

日本ピアノ調律師協会の新人演奏会はどのような演奏会なのでしょうか?

2019年に日本で行われたピアノの調律などに関する世界大会についても紹介します。

今回は、ピアノ調律師協会とは?新人演奏会や世界大会についても紹介と題してお届けします。

 

ピアノ調律師協会とは?

新人演奏会や世界大会についても紹介

ピアノ調律師協会とは、正式名称は「一般社団法人日本調律師協会」です。

略称は「日ピ(にっぴ)」と呼んでいます。

英語で「Japan piano technicians association」略して「JPTA」です。

前身は、全国ピアノ技術者協会でした。

1973年に名称変更し、社団法人になって「日本ピアノ調律師協会」が誕生しました。

ピアノの調律の技術に関する研修や講演会、国際交流、コンサートなどの開催、解放や出版物の刊行などが事業として行われています。

全国で3000人弱の会員がいます。

2011年から国家検定の「ピアノ調律技能検定」が実施されていますが、これの試験機関でもあります。

 

日本ピアノ調律師協会の入会方法

ピアノ調律技能検定が実施されるまでは、ピアノ調律師協会に入会するための技術審査がありました。

ピアノ調律技能検定が施行されてからは、検定に合格することで入会できるようになりました。

検定に合格すればだれでも入会できますが、希望する人のみです。

 

入会にあたり必要なこと

入会するには、いくつか必要項目がありますので確認しておきましょう。

・ピアノ調律技能検定に合格(1級、2級、3級いずれも可)

・入会願を協会へ郵送

・入会願には調律師協会会員の推薦が必要

・入会金と年会費の支払い

入会金 … 10,000円

年会費 … 32,000円

☆10月以降~翌年3月末日までの間に入会する場合は、初年度に限り半額の16,000円でOKです。

会員の人の推薦が必要なので、知り合いに調律師協会の会員の方がいないと入会できないということです。

だいたい就職した会社などに、会員の人はいるはずなので、その人の推薦してもらえば大丈夫でしょう。

入会金と年会費がわりとお高いですね…。

提出書類とその書き方は、ピアノ調律師協会のホームページにPDFがありますので、参照してください。

一般社団法人日本ピアノ調律師協会

 

ニッピ・プレミアムビジターについて

ピアノ調律技能検定の3級合格者限定で、日本調律師協会に登録のみで、入会金や年会費無料で会員になれる制度です。

2018年より始められ、2年間限定で調律師協会の研修などに参加できます。

会費が高額ですので、学生や仕事を始めたばかりで、経済的に厳しい人向けに作られた制度です。

おそらくですが、1級や2級に合格していても、3級の試験を受けて合格していなければ、このプレミアムビジターには登録できないようです。

3級取得した後、2級も取得した人は登録できるかと思います。

2年間、年会費無料で会員を体験できるのはいいですね。

研修会などにも参加できますが、研修費が別途必要なことがあります。

1000円ぐらいだったと思いますが、ご注意くださいね。

 

活動内容

日本調律師協会はどのような活動をしているのかというと、講演会やレクチャーコンサート、ピアノ調律の技術研修、会報の発行などをしています。

レクチャーコンサートや技術研修の活動頻度は、地区によってかなり差がありますので、2019年の関東地区と関西地区の活動がどれぐらいあるか、まとめてみました。

・講演会、レクチャーコンサート

古典楽器について、4月4日はピアノ調律の日の記念事業コンサート、12歳のハローワーク、ピアニストを招いたレクチャーコンサートなど。

関東 6回ほど

関西 1回ほど

・技術研修

ピアノの品質保善を図ることと、調律師の技術向上のため、各支部で研修が行われています。

関東 15回ほど

関西 2回ほど

このように、関東地区ではたくさんコンサートや研修が行われていますが、関西はコンサートと研修合わせても3回のみ…。

その他の地区と比べても、圧倒的に関東が多いです。

関東以外の地区に住んでいる人は、会員になっても、研修などにたくさん参加することは難しいでしょう。

違う地域の研修に行くとなると、交通費や宿泊費で出費が多く大変ですね…。

すなわち、関東に住んでいる人たちは、入会すればある程度の意味はあると思います。

しかし、関東以外の地域に住んでいる人たちは、入会したところで、研修などそこまで行われていないため、年会費のことを考えると無理して入会する必要はないと、私は思います。

その上、現在(2020年現在)は、このようなご時世ですので、各種コンサートや研修はほとんど中止になっています。

今後もどうなるかわかりませんので、これから入会する際は、よく考えた方がよさそうです。

 

新人演奏会や世界大会についても紹介

ピアノ調律師協会とは?新人演奏会や世界大会についても紹介

新人演奏会について

日本ピアノ調律師協会は、新人演奏会も開催しています。

「4月4日はピアノ調律の日記念事業」として「新人演奏会」のほかに「若い音楽家のためのコンサート」「未来のピアニストの演奏を応援するコンサート」「よんよんコンサート」など、各地区で演奏会を実施しています。

なかでも関西地区の「よんよんコンサート」は、2016年までは、音大の新卒推薦者が出演する新人演奏会でしたが、2017年からは、公開レッスンや、調律などに関するレクチャーコンサートなど新しい取り組みもしているようです。

 

4月4日はピアノ調律の日?

4月4日はピアノ調律の日とされています。

4月4日の調律の日は、1993年ロンドン郊外のマークステイで開催された国際ピアノ製造技師調律師協会の総会で定められました。

ピアノ調律に対する理解と認識を深めてもらうことを目的に制定されました。

これは、調律の基準音中央の【A=ラ】と同じであり、Aの周波数が440ヘルツ(国際基準)のことから、【A】を英語の4月【April】、440を4月4日…という由来があります。

日本ピアノ調律師協会では、この「ピアノ調律の日」を記念して、毎年4月ごろに記念事業を実施しています。

☆「よんよんコンサート」の「よんよん」は、この4月4日の語呂合わせで名づけられたようです。

 

世界大会について

世界ピアノ製造技師調律師協会は、1979年7月にアメリカと日本のピアノ調律師団体が中心となって会議が催され、国際組織として発足しました。

世界ピアノ製造技師調律師協会は、英語でInternational Association of Piano Builders and Technicians、略称は、IAPBTです。

1979年にアメリカで第1回総会が開かれ、それから2年おきに世界大会が行われています。

ピアノ調律師とピアノに関わる全ての人の為の世界大会です。

世界大会では、IAPBT総会のほか、シンポジウムやピアノテクニカルセミナー、パネルディスカッション、ピアノ展示会、ピアノ関連商品展示販売会、コンサートなどが催されます。

日本では、日本ピアノ調律師協会の会員、ピアノに関連する職業に携わる人が参加できます。

展示会やコンサートは、一般の方も参加できます。

日本国内ではこれまで、東京、京都、浜松の3都市で4回開催されています。

2019年5月には、静岡県のアクトシティ浜松で世界大会が開かれました。

 

加盟国(地域)・団体

加盟国と団体名を示しています。

・アメリカ(PTG)

・日本(JPTA)

・ヨーロッパ(EUROPIANO) (イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スイス、ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、スペイン、フィンランド、ロシア、オランダ)

・韓国(KPTA)

・台湾(TPTA)

・オーストラリア(APTTA)

・中国(CPTA)

・南アフリカ(SAAPPT)

 

IAPBT大会経歴

何年にどこで開催されたかをまとめます。

第1回1979年7月ミネアポリスアメリカ
第2回1981年4月ツーンスイス
第3回1983年5月東京日本
第4回1985年7月カンザスシティアメリカ
第5回1987年7月トロントカナダ
第6回1989年6月京都日本
第7回1991年7月ソウル韓国
第8回1993年6月コロチェスター英国
第9回1995年6月アルバカーキアメリカ
第10回1997年6月エメッテンスイス
第11回1999年5月浜松日本
第12回2001年5月ブリストル英国
第13回2003年5月デッサウドイツ
第14年2005年6月カンザスシティアメリカ
第15回2007年5月大邸韓国
第16回2009年9月ブリスベンオーストラリア
第17回2011年6月台北台湾
第18回2013年10月杭州中国
第19回2015年9月モスクワロシア
第20回2017年7月セントルイスアメリカ
第21回2019年5月浜松日本

2019年の世界大会が行われると決まった時は、調律師の中で、少しばかり盛り上がった記憶があります。

また日本で開催されるといいですね!

 

まとめ

日本ピアノ調律師協会についてお話してきました。

総じて私が思うことは、年会費が高すぎることです。

技術を高めたい若い調律師は、だいたい楽器店や調律の会社に勤める安月給の人たちです。

そのような人が、高額な年会費を払って入会しようとは思わないと正直思います。

プレミアムビジターという制度もできましたが、関東以外の地域だと、研修なども少なく、年会費を払っているのに研修費がかかったり…入会するメリットが少ないというのが現状かなぁと思います。

4月4日は調律の日記念事業も、年々チケットの売れ行きが低迷しているなどの影響で、開催が厳しくなってきていると関係者の方から聞いています。

世界大会に関しては、また日本で開催されることを期待したいですね。

以上、ピアノ調律師協会とは?新人演奏会や世界大会についても紹介と題してお届けしました。