ピアノの防音対策でよく聞く防音パネルですが、気になっている人も多いのではないでしょうか?
以前、DIYする方法や毛布で被せる方法、防音マットの紹介をしましたが、今回は防音パネルを徹底紹介していきます!
ネットで検索すると結構ヒットするようなので、比較をしていきます。
そして、その効果はいかなるものなのか、しずかねDXやナンバーチューンなど防音パネルを各種を詳しく説明し、最終的におすすめはどれなのかを紹介していきます!
今回は、ピアノの防音パネルを比較!しずかねDXとナンバーチューンの効果やおすすめを紹介!と題してお届けします。
目次
ピアノの防音パネルを比較!

今回、比較していくのはアップライトピアノの防音パネルです。
以下のものを比較していきたいと思います。
- イトマサ 静音ライト
- イトマサ 静音DX(デラックス)
- 島村楽器 ナンバーチューン
- 東京防音 防音ECOパネル
- 吉澤 ピアノテックス
イトマサ 静音ライト
イトマサ 静音DX(デラックス)
島村楽器 ナンバーチューン
東京防音 防音ECOパネル
吉澤 ピアノテックス
防音パネルのサイズ・素材・価格
防音パネルのサイズと素材は、それぞれどのような違いがあるのでしょうか?
価格も気になりますよね。
防音パネルのサイズ
早速防音パネルのサイズを紹介していきたいと思います。
高さ | 幅 | 厚み | 総重量 | |
イトマサ 静音ライト(3枚組) | 110cm | 100cm | 3cm | 約4kg |
イトマサ 静音DX(2枚組) | 110cm | 150cm | 3.5cm | 約11kg |
島村楽器 ナンバーチューン(110cm 2枚組) | 110cm | 150cm | 3cm | 約16kg |
島村楽器 ナンバーチューン(118cm 2枚組) | 118cm | 150cm | 3cm | 約18kg |
東京防音 防音ECOパネル(2枚組) | 116cm | 150cm | 3.5cm | 約12kg |
吉澤 ピアノテックス(3枚組) | 117cm | 144cm | 9cm | 約6kg |
このように見てみると、重量の違いが結構ありますね。
ナンバーチューンが一番重いようです。
この防音パネルは、アップライトピアノの場合背面から音が響くので、ピアノの背面にパネルを設置して使用します。
アップライトピアノは機種によってサイズが異なりますが、響板の面がかぶればいいので、防音パネルのサイズが多少小さくても大きくても問題ないかと思います。

防音パネルの素材
防音パネルの素材はどのようなものを使っているのでしょうか?
ピアノ側 | 壁側 | |
イトマサ 静音ライト(3枚組) | 主にポリエステル繊維吸音材 | 主にポリエステル繊維吸音材 |
イトマサ 静音DX(2枚組) | 主にポリエステル繊維吸音材 | 再生パルプボード・高性能遮音材サンダム(鉄粉末) |
島村楽器 ナンバーチューン(110cm 2枚組) | ウレタン | 合板 |
島村楽器 ナンバーチューン(118cm 2枚組) | ウレタン | 合板 |
東京防音 防音ECOパネル(2枚組) | 吸音材の湿度ピタット | 遮音シート(オフィレン系)・高密度再生パルプボード |
TERA STUDIO ピアノテックス(3枚組) | 特殊ウレタン剤・遮音ゴム剤 | ←がサンドイッチ状に入っている |
ざっとこんな感じです。
イトマサの静音ライトとDXはやはり大きく違いがある感じですね。
ライトの方は、ポリエステル繊維吸音材のみですが、DXの方はポリエステル繊維吸音材に加えて再生パルプボードと高性能遮音材サンダムが使用されています。
遮音材のサンダムは、防音で有名なものですね。
静音DXのポリエステル繊維吸音材は、2種類の密度異なる吸音材が使用されています。
ナンバーチューンは、ウレタン材で吸音して、合板で遮音するというシンプルな仕組みですね。
東京防音の湿度ピタットは、中空ポリエステルと厳選された羊毛でできていて、湿度が調整してくれるらしいです。
遮音シートはオフィレン系で、ダイオキシンが発生しないので一般家庭の燃えないゴミで処分可能。
ピアノテックスは、パネルの他に助響板が付属され、音の伸びや残響が調整されてピアノが心地よく部屋に響くようになっているようです。
防音パネルの価格
各防音パネルのだいたいの価格を紹介します。
価格 | |
イトマサ 静音ライト(3枚組) | \18,000-~ |
イトマサ 静音DX(2枚組) | \37,800-~ |
島村楽器 ナンバーチューン(110cm 2枚組) | \60,500-~ |
島村楽器 ナンバーチューン(118cm 2枚組) | \60,500-~ |
東京防音 防音ECOパネル(2枚組) | \59,000-~ |
吉澤 ピアノテックス(3枚組) | \51,000-~ |
一番高値なのは、島村楽器のナンバーチューンで、安価なのがイトマサの静音ライトとなっています。
販売されているお店によって値段が異なるものが多いので、探してみるといいと思います。
しずかねDXとナンバーチューンの効果やおすすめを紹介!

ざっと主要防音パネルを比較していきましたが、効果やおすすめなどまとめていきたいと思います。
以下の項目に分けて紹介していきます。
- 防音効果
- 設置しやすさ
- おすすめ
防音効果
まずは、各防音パネルの防音効果をまとめました。
あくまで参考数値になります。
最大防音効果 | |
イトマサ 静音ライト(3枚組) | -16db |
イトマサ 静音DX(2枚組) | -25db |
島村楽器 ナンバーチューン(110cm 2枚組) | 不明 |
島村楽器 ナンバーチューン(118cm 2枚組) | 不明 |
東京防音 防音ECOパネル(2枚組) | -22db |
吉澤 ピアノテックス(3枚組) | -30db |
こうして見てみると、「ピアノテックス」が一番性能いい!と思ってしまいがちですが、実際は数字だけで判断できないところがあるようです。
ピアノテックスは、高音域はよく遮音されますが、中音域は静音ライトの方が遮音されているとのことなので、広い音域での効果はあまり望めません。
広い音域で効果があるのが、静音DXということです。
ちなみに、静音DXは、防音ECOパネルをもとに作られたパネルなので、双方は効果が似ているようですよ。
ナンバーチューンはというと、防音効果がはっきりと数字で示されていなかったのですが、以下の動画で検証してくれています。
結構音量が抑えられている感じがしますよね。
他の動画も参考にしてみてください。
静音DX
防音ECOパネル
設置のしやすさ
設置のしやすさでいうと、やはり軽量なものがいいと思います。
防音パネルは、上の動画のようにピアノの背面に設置するので、小さく分割されているタイプの方が設置しやすいかと思います。
なので、「静音ライト」や「ピアノテック」が比較的軽量で3枚に分かれているので、設置しやすいかと思います。
ピアノのインシュレーターをごつめのものを使っている場合、底上げが必要な機種もあるので、注意が必要です。
防音パネルのおすすめ
値段も性能も様々な防音パネルですが、どれがいいのでしょうか?
個人的におすすめなのは、静音DXかなと思います。
価格も比較的安価で、防音効果もいいですし、音質もこもった感じも少ないように思います。
楽器メーカーで音質にこだわっていそうな島村楽器のナンバーチューンもよさそうでしたが、静音DXに比べるとやはりこもった感じがありますし、重量がかなり重いので、設置が大変かなと思いました。
防音ECOパネルやピアノテックスは、値段が高すぎるというのが正直なところです。
値段や防音性能を考えると、「静音DX」がおすすめかなと思います。
小さいお子様が弾く場合だと、広い音域を使わないと思われますので、安い値段の「静音ライト」でも対応できるかなと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ピアノの防音パネルを比較し、しずかねDXやナンバーチューンなどの効果を紹介してきました。
個人的に一番のおすすめは、静音DXです。
値段と効果を考えると、静音DXがコスパがいいかなと思います。
ただ、この防音パネルは簡易防音なので、特にマンションなどの集合住宅などでピアノを演奏する場合は、他の防音対策も合わせて行うとより効果的だと思います。
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以上、ピアノの防音パネルを比較!しずかねDXとナンバーチューンの効果やおすすめを紹介!と題してお届けしました。