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ピアノ防音対策

ピアノの消音ユニットのデメリットは?後悔しないためのヤマハカワイコルグの選び方を紹介!

ピアノの消音ユニットのデメリットは?後悔しないためのヤマハカワイコルグの選び方を紹介!

ピアノの消音ユニットのデメリットは具体的にどのようなことがあるのでしょうか?

音は消音になるけど、鍵盤の打鍵音が気になる…という声もちらほらあります。

消音ユニットのメーカーも、ヤマハのサイレントピアノやカワイ、コルグなど様々なメーカーがあります。

それぞれのメーカーの特徴、そして後悔しないための選び方を紹介していきたいと思います。

今回は、ピアノの消音ユニットのデメリットは?後悔しないためのヤマハカワイコルグの選び方を紹介!と題してお届けします。

 

ピアノの消音ユニットのデメリットは?

ピアノの消音装置のデメリットはある?ヤマハカワイコルグを比較!

結論から言ってしまうと、消音ユニットにはデメリットはたくさんあります。

消音ユニットを取り付ける前に、あるいは、消音装置付きのピアノを購入する前に、このデメリットをしっかり理解したうえで、検討してもらたらいいなと思います。

まず、消音ユニットとはなにか?と疑問になっている方もいらっしゃるかもしれないので、まずは、消音ユニットの説明からしてきます。

 

消音ユニットとは?

ピアノの消音ユニットのデメリットは?後悔しないためのヤマハカワイコルグの選び方を紹介!

消音ユニットとは、簡単に言えば、アコースティックピアノでありながら、音を消して、ヘッドホンを使用してピアノの演奏することができる機能です。

アコースティックピアノに、電子ピアノの機能を埋め込んであるピアノということです。

詳細は、以前のブログで紹介していますので、気になる方はご覧ください。

 

消音ユニットのメリットデメリット

消音ユニットのデメリットがあると紹介しましたが、メリットももちろんあります。

合わせて確認しておきたいと思います。

 

消音ユニットのメリット

  1. 夜間など、静かに演奏したいときに、ピアノの音を消して演奏することができる
  2. ピアノの練習中に、隣でテレビを見るなど、音を気にせずくつろぐことができる
  3. 家族に受験生などがいても、ピアノの音が邪魔にならず勉強に集中できる
  4. ピアノ以外の音色が楽しめる(パイプオルガンやハープシコードなど、メーカーや機種による)
  5. メトロノームやデモ曲などの機能が内蔵されている

いうまでもなく、メリットは音を消して演奏できるという点ですよね。

 

消音ユニットのデメリット

  1. 消音は消音でも、鍵盤を打つ音「打鍵音」が大きく、普通の電子ピアノよりもその打鍵音は、はるかに大きい。
  2. 突然のバグや不具合が起こることがある
  3. 消音ユニットを取り付けると、タッチと音が変わってしまう
  4. 消音ユニットの部品自体が、共鳴や雑音の発生の原因となることがある
  5. 調律作業中、消音ユニットの部品が邪魔となって、調整しにくくなってしまうことがある
  6. 消音の時に出ている音は、アコースティックピアノの音色ではなく電子音
  7. 寿命がある
  8. 消音付きのピアノは、買取価格が下がる傾向にある

一項目ずつ、詳しく説明していきます。

 

①消音は消音でも、鍵盤を打つ音「打鍵音」が大きく、普通の電子ピアノよりもその打鍵音は、はるかに大きい。

意外と盲点なのが、「打鍵音」です。

打鍵音とは、鍵盤を叩く音なのですが、そんなので響くことないでしょと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、これが意外と響くようです。

消音ユニットの音を消す仕組みは、ハンマーが弦に当たらないように、ストップバーでさえぎることで、音を消しています。

このハンマーがストップバーに当たる「カタカタ」という音が気になるのです。

マンションにお住まいの方は、下の階によく響くようなので、要注意です。

クレームにつながった例もあるので、消音だからといって、油断しないように気を付けてくださいね。

 

②突然のバグや不具合が起こることがある

やはり電子機器によくあるのが「バグ」。

具体的には、消音で演奏していたら、突然大きな音がジャーーーーンとなってしまうことがあります。

全ての消音ユニットにあるわけではないですが、よくある不具合です。

突然音がならなくなる不具合もありますが、だいたいの場合、システムの初期化をすればよくなることが多いです。

初期化の方法は、簡単なメーカーもあれば、ややこしいメーカーもあります。

説明書を確認してみてください。

 

③消音ユニットを取り付けると、タッチと音が変わってしまう

消音ユニットがあるピアノのタッチは、ついていないピアノと比べると、結構変わります。

消音ユニットを取り付けるために、ピアノの内部の部品を、調整しなければならないのです。

ピアノには、レットオフといって、ゆっくり鍵盤をおすとカクッとひっかかる点があるんですね。

消音装置を取り付ける場合、そのレットオフの位置を少し広げる必要があるのです。

これによって、鍵盤からの力が、ハンマーへと伝わりにくくなって、特に「ピアニシモ」など、弱い音をならす表現に影響します。

この違いは、ピアノを弾かない人なら気づかないレベルの違いなのですが、ピアノを習っているお子様なら、違和感を覚えるぐらいに変わります。

そもそも、本来ピアノの音がなる仕組みは、鍵盤をおして、ハンマーが弦を叩くことによって音がでます。

消音に切り替わると、ハンマーが弦を叩かないように、ハンマーをむりやりストップバーで止めて音を消しています。

なので、ハンマーが弦に当たる感触はなく、ハンマーの下に繋がっているハンマーシャンクという棒が、ストップバーにひっかかる感触が鍵盤から伝わっているのです。

ハンマーが弦にあたる感触がないということは、大きな差があると思います。

 

④消音ユニットの部品自体が、共鳴や雑音の発生の原因となることがある

ピアノでとても厄介なのが、「共鳴雑音」です。

消音ユニットの部品が、共鳴や雑音の原因になりやすいのです。

消音ユニットには、たくさんの部品をピアノの内部に取り付けます。

消音をオフにして演奏する時に、その部品同士が弦の振動により共鳴してしまうことがあります。

「ジリジリ」「ビリビリ」というような雑音が混じってしまい、演奏しているととても不愉快なのです。

雑音共鳴の対処方法はありますが、なおらない場合もあります。

 

⑤調律作業中、消音ユニットの部品が邪魔となって、調整しにくくなってしまうことがある

調律師からみてのデメリットですが、調律がしにくくなります。

消音装置を取り付けると、ハンマーを弦に当たらないようにするための、ストップバーが追加されます。

そのストップバーが、調律をするときに、邪魔をすることがあります

消音ユニットの仕組みについては、詳しく説明している記事がありますので、よろしければ見てみてください。

このようなピアノにあたると、やはり通常よりも時間がかかってしまいますし、調律の精度は落ちる技術者もいると思います。

 

⑥消音の時に出ている音は、アコースティックピアノの音色ではなく電子音

こちらも意外と盲点。

消音時に出す音は、電子音です。

アコースティックピアノに取り付けるものなら、音もいいはずと思っている方いらっしゃるかと思います。

よく勘違いされている方がいらっしゃいますが、消音ユニットの音は、アコースティックピアノそのものの音は出ません

知らない誰かが弾いた音が録音され、その録音された音源がヘッドホンから出るという仕組みなのです。

音質のクオリティは電子ピアノ電子ピアノ以下です。

電子ピアノは、スピーカーやヘッドホンが工夫されていて、ある程度立体感のある音がなりますが、消音ユニットは、電子ピアノよりも薄っぺらい音がなります。

なので、アコースティックピアノの音が全く出すことができない環境である場合は、消音装置はおすすめできません。

消音ユニットの音は、電子ピアノほど立体感のある音は出ないので、比較的薄っぺらい音がなります。

タッチは電子ピアノと比べると近いですが、音がものたりなく感じます。

 

⑦寿命がある

消音ユニットの寿命は、一般的に、電子ピアノと同じ程度と言われているので、10年前後というところです。

故障の修理も、電子ピアノと同様、定期的にモデルチェンジがあるので、部品の在庫がなくできない可能性もあります。

新しい消音ユニットへの付け替えはできます。

 

⑧消音付きのピアノは、買取価格が下がる傾向にある

寿命が長いアコースティックピアノに、寿命が短い電子機器を取り付けることにより、消音ユニット付きのアコースティックピアノの価値は、下がってしまいます。

このように見ていくと、消音ユニットのデメリットは、かなり多いですし、ピアノへのダメージが大きいように思えますよね。

付けるかどうか迷っている方は、更に迷ってしまっているかと思います。

お住まいの環境によって、必要か必要でないかは変わりますので、以下に住宅環境のパターンをいくつか出して、必要かどうかを記していきたいと思います。

 

消音ユニットはどのような住宅環境で必要なのか

消音ユニットを取り付けるにあたり、住宅環境によって本当に必要かどうかを判断する必要があります。

 

消音ユニットの取り付けをやめた方がいい場合

アコースティックピアノの音を24時間ずっとならすことができない住宅環境の場合は、電子ピアノを選んだ方がいいと思います。

アコースティックピアノの音で、昼間でも練習できない環境なら、電子ピアノで練習しているのとほとんど変わりがないからです。

消音ユニットは、アコースティックピアノも消音装置の機能もどちらも使えるから、いいのであって、消音ユニットだけしか使えないのであれば、電子ピアノを保有しているのと同じなのです。

先ほども説明しましたが、アクション機構がありますので、タッチは電子ピアノよりいいですが、消音ユニットがあるために、微妙に部品の位置を変えてあるので、本来のタッチではありません。

しかも、消音ユニットから音がなる仕組みは、電子ピアノと全く同じ原理ですし、加えて、音は電子ピアノよりもよくありませんので、電子ピアノと練習しているのと大差はありません。

ずっとヘッドホンで音を聞くということも、耳にはよくありません。

「ヘッドホンを使わなくても、スピーカーを使って練習できます!」とお店の販売員の人などは、推してくるかもしれませんが、それも一つの手ではあります。

ただ、これも消音ユニットにスピーカーを繋げても、ピアノの上にスピーカーを設置しますので、音が出る方向が不自然になるのです。

電子ピアノは、その点スピーカーの位置も工夫されているので、消音装置よりは違和感なく練習できるかと思います。

このような理由で、アコースティックピアノの音をずっとならせない住宅環境の場合は、電子ピアノで十分だと思っています。

 

消音ユニットを取り付けた方がいい場合

昼間などの時間はアコースティックピアノの音で練習することができて、夜間は、消音にして練習する場合は、消音ユニットを取り付けていいと思います。

ただ、一番の理想は、消音ユニットもなにもついていないアコースティックピアノと電子ピアノを2台持ちすることです。

やはり、消音ユニットを取り付けることで、タッチも変わってしまいますし、雑音や共鳴の原因にもなってしまいますので、取り付けないに越したことはありません。

なので、日中はアコースティックピアノで練習して、夜遅い時間は、電子ピアノで練習するというのが一番おすすめです。

ピアノ2台分のスペースを確保しないといけないので、難しいとは思いますが…。

消音ユニットを取り付けるよりも、電子ピアノを買った方が安く済みますし、性能も電子ピアノの方が断然いいので、部屋が狭くなったとしても、私なら2台持ちします。

電子ピアノのおすすめ機種は、以前の記事で紹介していますので、よろしければ、参考にしていただければと思います。

 

ピアノの消音ユニットで後悔しないためのヤマハカワイコルグの選び方を紹介!

ピアノの消音装置のデメリットはある?ヤマハカワイコルグを比較!

消音ユニットには、様々なメーカーがあります。

ヤマハ、カワイ、コルグ、マジックスター、ピアノディスク(マジックスター)、ニッシンエレクトロ、アサヒピアノ…などです。

今回は、よく取り扱われているメーカーのヤマハ、カワイ、コルグ、マジックスターを中心に、それぞれの特徴を紹介していきましょう。

後悔しないためには、どれを選べばいいかについても、見ていきます。

 

ヤマハ サイレントピアノ

サイレントピアノという名前、これは、実はヤマハの商標なのです。

ヤマハのサイレントピアノの最大の特徴は、ヤマハのコンサートグランドの音源がサンプリングされているということですね。

中古の純正サイレントがついているピアノ(もともと消音ユニットがついている機種)の場合は、注意が必要です。

年式が古いと、早い時期に消音ユニットが故障あるいは不具合が出てしまう可能性があります。

有名なピアノメーカーではありますが、ヤマハの後付けモデルの消音ユニットを取り付けているピアノは、さほど見かけません。

値段がお高めだからだと思います。

消音ユニットの値段については、こちらを参照してください。

 

カワイ ピアノ消音ユニットANYTIME

カワイは、ピアノの消音ユニットのことを、「ANYTIME」と呼んでいます。

カワイの消音ユニットの特徴も、ヤマハ同様カワイのフルコンサートグランドの音が、サンプリングされていることでしょう。

カワイの後付けモデルは、ヤマハより見かけません。

もともと消音ユニットがついている機種は、よく見ます。

こちらも値段は高めです。

 

コルグ ハイブリッドピアノ

コルグは、電子楽器で有名なメーカーです。

アコースティックピアノに後付けできる、消音ユニットをつくっています。

コルグは、ピアノの消音ユニットのことを、ハイブリッドピアノと呼んでいます。

音源は、「コルグ・シンセサイザーの技術を使い、コンサート・グランド・ピアノの音をステレオ・サンプリング」と公式のホームページにあります。

なんらかのピアノの音をシンセサイザーの技術を活用して、サンプリングされているという感じですね。

コルグは、値段が比較的安価ですが、音質の評判はよくありません。

 

マジックスター

マジックスターは、ピアノディスク社というメーカーで、みなさんあまり聞いたことがない名前かと思いますが、後付けタイプで、よく見る消音ユニットのメーカーなのです。

特徴としては、最新機種はイタリアの名器「ファツィオリ」というメーカーのピアノの音源をサンプリングしていて、めずらしいです。

取り付けが比較的簡単にできて、性能もいいので、技術者の中でも推奨されている方が多いように思います。

 

後悔しないための選び方

消音ユニットを選ぶ上で、後悔しないための選び方を紹介したいのですが、上記の各メーカーの特徴をご覧になってもらえれば、わかると思うのですが、正直どれもさほど変わりはないと思います。

正直なところ、値段で決めてしまっても、いいと思います。

それよりも、つけてから後悔しないように、消音ユニットのデメリットを理解した上で、取り付けてほしいなと思います。

 

調律師がおすすめする消音ユニットメーカー

私がおすすめする消音ユニットは、ずばりマジックスターです!

値段が安い割に性能ががよく、取り付けやすいので、お客様も技術者もウィンウィンだと思います。

個人的にうれしいのは、コントローラーがコンパクトなことです!

コントローラーが大きいと、アップライトピアノだと下前板という下側にある板を外す際に、邪魔になって、難儀することがたまにあります…。

マジックスターのコントローラーは、非常にコンパクトなので、調律の際底板のお掃除をするときも、スムーズに作業することができます。

音色に関しては、正直どのメーカーもほとんど変わりがありません。

音色はどのメーカーも電子ピアノよりは劣りますので、それほど期待しない方がいいと思います。

 

ピアノの消音ユニットのまとめ

ピアノの消音ユニットのデメリットや、ヤマハサイレントピアノやカワイ、コルグ、マジックスター、各メーカーの特徴を紹介しました。

デメリットは、アコースティックピアノに電子機器を埋め込むということなので、それ自体がもうデメリットなのです。

取り付ける際、あるいは消音ユニット付きのピアノを購入する際は、デメリットがあることも踏まえた上で、検討してみてください。

消音ユニットを選ぶ上で、後悔しないためには、正直、どのメーカーを選んでも、さほど変わりありません。

後悔しないためには、一番大切なことは、消音ユニットを導入する前に、消音ユニットのデメリットを理解しておくことだと思っています。

一番の理想は、ピアノに消音ユニットを取り付けずに、アコースティックピアノと電子ピアノと2台持ちするのがいいです。

以上、ピアノの消音ユニットのデメリットは?後悔しないためのヤマハカワイコルグの選び方を紹介!と題してお届けしました。