ピアノを購入したり、ピアノを移動したりすると、悩むのがピアノの置き場所ですね。
一番置き場所に選ばれるのが、リビングでしょうか?
あとは、和室に置く場所があるけど、畳の上に設置しても問題ないのかどうか、心配される方もいらっしゃいますよね。
今回は、ピアノの置き場所は和室で畳の上でも大丈夫?リビングに設置するのはよくない?と題してお届けします。
目次
ピアノの置き場所は和室で畳の上でも大丈夫?
ピアノの置き場所で、和室が選ばれることは多々あります。
正解は、対策をとっていれば、畳の上でも問題はありません。
ピアノを和室で畳の上に置いていお宅は、たくさんありますよ。
メリット、デメリットがありますので、紹介していきます。
畳の上に置く場合のメリット
・リビングと和室がつながっている場合、小さいお子様が弾くようであれば、練習している様子を確認しやすい
・防音を気にする場合、畳が音を吸収するので、音が広がりにくい
・リビングと和室がつながっている場合、和室に仕切りがあれば、リビングでテレビをつけいても、和室からテレビが見えることもなく、和室でピアノを練習している間も、リビングでゆったりとくつろぐことができる
私は、和室に置くのは全然ありだと思います。
子供の遊び部屋になっていたり、勉強机が置いてあったりするのを、よく見かけますね。
リビング同様くつろぐスペースになっていたりするかと思うので、気にせず置いてみてください。
畳の上に置く場合のデメリット
・雰囲気が合わない
・畳がへこむ可能性がある
・ピアノの音が畳に吸収されるため、音響を気にする場合は不向きかも。
という感じです。
どうしても、ピアノは洋風な雰囲気がありますので、似合わないと感じる方もいらっしゃいますよね。
和室にピアノを設置する場合は、ピアノを置いた跡がおそらく残ります。
後から移動させる場合は、ピアノを設置していた場所には、なにか別の家具などを置いて隠すといいでしょう。
畳の上にピアノを置く場合の対策
まず、畳の強度ですが、ピアノの重さに耐えられないという意見がありますが、大丈夫です。
ピアノを畳の上に置いているご家庭は、案外普通にあります。
ただ、注意していただきたい点は、ピアノのキャスターの下に、インシュレーターや敷板を敷くことです。
おすすめなのは、こちらのごつめのインシュレーター。
こちらのインシュレーターが、プラスチックの小さめのインシュレーターよりも接地面が大きくなるので、畳にも負担になりにくいかと思います。
あとは、補強ボードを使うのもいいと思います。
こちらであれば、椅子までカーペットで畳を保護してくれるので、いいですね。
リビングに設置するのはよくない?
ピアノの置き場所で、リビングに置きたいと考えている人は多いのではないでしょうか?
やはり、アップライトピアノでも、ある程度の大きさがあるので、置ける場所は限られてきます。
広いリビングであれば、ピアノの置き場所を確保しやすいですもんね。
リビングに置くメリットとデメリットはあるのでしょうか?
リビングにピアノを置くメリット
・お子様が小さい場合は、お子様が練習している様子を見ながら家事などを進められる
・お子様が自発的に練習しやすい
・場所を確保しやすい
ピアノは自宅での練習が一番大事です。
子供部屋など、リビングとは違う部屋にピアノを置いている場合、誰もいない部屋に子供が一人行って、練習できるならいいのですが、小さいお子様だと一人で練習というのは、難しい場合が多いのではないでしょうか?
なので、リビングだと家族の誰かが聞いてくれて、褒めてもらえたりすると、やる気につながりますよね。
リビングにピアノを置くデメリット
・ダイニングやキッチンからの湿気がピアノにまわりやすい(お鍋や鉄板焼きをダイニングでする場合要注意)
・ピアノの存在が大きく感じ、圧迫感を感じやすい
・お子様などが、上達してくると、どんどん音量が大きくなるため、うるさいと感じてしまうことがある
・ピアノの練習をしているときに、家族で談笑やテレビを見るなど、くつろぐことができない
こんな感じですね。
お子様が大きくなられたら、ピアノも上達して、小さいころに弾いていた音量よりも、大きい音で演奏するようになるでしょう。
その横でテレビなどを見てくつろぐというのは、ピアノの音がうるさいですし、練習している方も、くつろいでいる方も落ち着きませんよね。
ピアノ用に壁をくりぬいて置く
出典:http://www.toriimusic.co.jp/9998/
新しく家を建てる場合は、ピアノ用のスペースを作るという場合もあるでしょうね。
リビングなどに置く際、少しでもピアノの圧迫感を少なくするために、ピアノの大きさに合わせて壁をくりぬいて、ピアノを設置しているお宅をたまに見かけます。
素敵だなぁと思う反面、ピアノにとっては、窮屈に見えます。
ピアノは、湿気に弱いので、このように、壁に覆われると通気性が悪くなってしまいます。
そのため、調律師から見ますと、おすすめはできません。
どうしても、壁をくりぬいて置きたいという場合は、ピアノを壁にべったりつけるのは避けていただきたいので、ピアノの大きさ+40cmほど余裕を持たせて壁をくりぬいていただきたいです。
特に、右側の壁にべた付けしてしまうと、調律がしづらくなってしまいます。
右側は30cmほど空間をあけていただければ、幸いです。
ピアノのサイズに関してはこちらをご覧ください。
どこに置くのが最適?
ピアノの置き場所はどういう場所が最適なのでしょうか?
何を重視するかによって変わってきます。
小さいお子様の練習を重視したい場合
一人で練習が難しい年齢のお子様の場合は、練習に付き添わないといけませんので、ダイニングやリビングに置くのが無難でしょう。
ただ、キッチンやダイニングからの湿気には十分注意が必要です。
油汚れがつきそうな場所な場合は、ピアノカバーを利用したり、湿度によっては、除湿機を利用するといいでしょう。
ピアノの状態を少しでもよく保ちたい場合
ピアノを重視する場合は、できるだけ湿気の多いダイニングやリビングは避けていただきたいです。
お風呂やお手洗いの近くなどの、水回りが近い場所も要注意です。
比較的湿気の少ないであろう2階に置くのもありだと思います。
クレーンで吊り上げて搬入することになりますので、ピアノ移動は大変にはなりますが、2階の道路側に大きい窓さえあれば、ピアノを搬入させることは可能です。
リビングをくつろぐ場所として使いたい場合
リビングでピアノを練習すると、ピアノの音量は大きいですので、ゆったりとテレビなどを見てくつろぐことができなくなりますね。
その場合は、リビングと和室が隣接している場合は和室に置いて、練習中は引き戸をしめておけば、リビングにピアノがあるよりはくつろぐことができます。
また、お子様が大きくなられたら、一人で練習できるようになると思いますので、大きくなられた時点で、ピアノを移動するのも一つの手ですね。
移動は、ピアノ移動の専門業者に依頼するのがいいです。
別室への移動だと1~2万円ぐらいでできるかと思います。
まとめ
ピアノの置き場所についてお話させていただきました。
ピアノは、和室で畳の上に置くことはできます。
畳の上に設置するときは、インシュレーターや補強ボードを活用しましょう。
リビングでの設置は、小さいお子様が弾く場合は、お子様の練習している様子が見られますし、お子様自身も練習しやすいかと思います。
ただ、湿気が多くなりやすいですので、しっかりと湿度対策を行うようにしてください。
以上、ピアノの置き場所は和室で畳の上でも大丈夫?リビングに設置するのはよくない?と題してお届けしました。