アップライトピアノの購入を検討されている方は、やはりヤマハのアップライトのランクが気になるのではないでしょうか?
ヤマハで人気のUシリーズやUXシリーズ、YUシリーズ、YUSシリーズ、bシリーズのピアノや木目のピアノについても詳しく説明し、それぞれの評価もみていきます。
U3HやUX、UX3、UX1などの人気機種についての評判も紹介します。
このブログを見れば、ヤマハアップライトピアノのランクから評判までも、わかるようになっています!
今回は、ヤマハアップライトピアノのランクを紹介!U3やUXやYUSの評価は?と題してお届けします。
目次
ヤマハアップライトピアノのランクを紹介!
ヤマハアップライトピアノのランクを紹介していきます。
現在販売されている新品モデルと、以前販売されていたモデルとで、シリーズが異なります。
新品と中古で分けて、紹介していきます。
ヤマハアップライトピアノのランク(新品)
現在(2023年7月)のヤマハの新品アップライトピアノは、だいたい5つに分類することができます。
下のランクから順番に、見ていきます。
bシリーズ(インドネシア製)
以下、bシリーズの代表的な機種です。
b113 |
b113DMC |
b113PWH |
b121 |
ピアノのニーズがだんだんと、コスパ重視になっていき、ヤマハは、コストダウンのために、2010年より、インドネシア製のピアノを販売するようになりました。
なので、bシリーズのピアノは、安さ重視で製造されたピアノです。
b113とb121は、アルファベットのbは、bシリーズのbを示していて、113と121の数字は、背の高さ(113cm、121cm)を表しています。
b113とb121の違いは、背の高さが違います。
b113DMCの「DMC」は、「ダークマホガニーチッペンデール」、すなわち、マホガニー(化粧板の一種)で、チッペンデールは、脚の部分が猫足になっているということです。
b113PWHの「PWH」は、「ポリッシュホワイト」で、鏡面艶出し塗装のホワイトということです。
価格は、オープン価格ということなのですが、だいたい495,000円~という、中古ピアノとさほど変わらない価格で、販売されています。
YUシリーズ
出典:https://jp.yamaha.com/products/musical_instruments/pianos/upright_pianos/yu_series/index.html
以下、代表的な機種です。
YU11 |
YU33 |
こちらは、ヤマハのスタンダード機種です。
最もシンプルなデザイン、設計です。
ヤマハの伝統が受け継がれています。
価格は、YU11が、814,000円(税込み)、YU33が、1,045,000円です。
スタンダードモデルでこの値段…新品といえど、値上がりした印象があります。
YFシリーズ
出典:https://jp.yamaha.com/products/musical_instruments/pianos/upright_pianos/interior_series/index.html
以下、代表的な機種です。
YF101C |
YF101W |
こちらは、インテリアピアノですね。
画像は、YF101C。
外装に装飾があって、おしゃれなつくりなっていますが、性能的には小さめのアップライトピアノと同等です。
サイズが小さいので、ランクは低いのですが、外装面が、木目ということで、値段は高めです。
税込みで、1,100,000円です。
高さが114cmと小さく、天然木で仕上げているので、お部屋になじみやすいです。
YUSシリーズ
出典:https://jp.yamaha.com/products/musical_instruments/pianos/upright_pianos/yus_series/index.html
以下、代表的な機種です。
YUS1 |
YUS3 |
YUS5 |
上記画像は、YUS1です。
YUシリーズよりも、YUSシリーズの方がランクが上になります。
大きな違いは、弦とその弦を叩くハンマーの素材がランクアップしてあります。
弦とハンマーが、フルコンサートグランドという、大きいコンサートホールで使用されるグランドピアノと、同等の部品が使用されています。
YUS1とYUS3は、YUシリーズと同じような、シンプルなデザインですが、YUS5は、譜面台が大きく、グランドピアノとほぼ同じ目線で、譜面を見ることができます。
そして、その譜面台は、斜めに引き出せるようになっていて、その隙間から、音が抜ける仕組みになっています。(トーンエスケープと呼ばれる仕組み)
出典:https://jp.yamaha.com/products/musical_instruments/pianos/upright_pianos/yus_series/index.html#product-tabs
YUS5は、鍵盤もこだわっていて、グランドピアノの上級モデルに採用されている材質が使われています。
さらに、真ん中のペダルが、通常のアップライトピアノでは、弱音ペダル(マフラーペダル)の意味を持つペダルが主流です。
しかし、YUS5は、アップライトピアノでは不可能とされていた、ソステヌートペダルという、グランドピアノと同じ仕組みで、ペダルを使用できます。
ペダルの役割については、以下を参考にしてください。
価格は、YUS1が、税込みで1,133,000円、YUS3が、1,298,000円、YUS5が、1,683,000円です。
1型でも100万円以上するので、YUシリーズよりもワンランク上ということが、価格でわかるかなと思います。
上記の機種は、黒色のピアノですが、このYUSシリーズには、木目の機種もあります。
YUS1MhC |
YUS1Wn |
YUS3MhC |
YUS3Wn |
YUS5MhC |
YUS5Wn |
MhCは、マホガニーチッペンデール(化粧板の一種、猫脚)、Wnは、ウォールナット(化粧板の一種)を意味しています。
SUシリーズ
出典:https://jp.yamaha.com/products/musical_instruments/pianos/upright_pianos/su7_series/index.html
SUシリーズの機種は、1種類のみです。
SU7 |
ヤマハアップライトピアノの現在(2023年7月)の最高峰の機種です。
デザインは、シンプルですが、内部の部品には、ヤマハのこだわりがつまっています。
先ほどのYUSシリーズ同様、ハンマーと弦は、ヤマハのフルコンサートグランドと同等のものを使用。
中央のペダルは、もちろんグランドピアノと同じ、ソステヌートペダルで、全音域にアグラフ(アップライトピアノでは、通常使用されない部品)が採用されています。
さらに鍵盤は、白鍵にはアイボライト(人工象牙)、黒鍵は、黒檀が使用されていて、最上級ランクにふさわしいアップライトピアノですね。
ヤマハアップライトピアノのランク(中古)
さて、次は、中古のヤマハのアップライトピアノのランクを見ていきます。
中古は、今までのモデル全てとなるので多いので、一部抜粋して、紹介していきます。
今回紹介するヤマハの中古アップライトピアノは、7シリーズです。
下のランクから順番に、見ていきましょう。
現行モデルの新品も、新古品などとして、販売されていることがありますが、そちらは、今回省きます。
MCシリーズ
以下、代表的な機種です。
MC101 |
MC301 |
MC10Bl |
MC10A |
MC90 |
MC108E |
MC10WnC |
このMCシリーズは、1985年~1997年ごろまで、販売していた機種です。
MCとは、モダンコンソールを意味しています。
コンソールとは、高さが110cm程度の小型のアップライトピアノのことです。
このMCシリーズには、高さが108cmの機種と、121cmの機種もあります。
108cmの機種だと、脚がなく、非常にコンパクトです。
ピアノは、サイズが小さくなると、ランクが低くなる傾向にあります。
121cmの高さの機種は、正確には、「コンソール」ではなく、「1型」の通常のアップライトピアノです。
しかし、121cmの機種は、コストを抑えるために、通常の1型と違い、アップライトピアノの上の屋根を、蝶番をなくし、1枚の板になっています。
なので、高さが121cmのMCシリーズのピアノは、外装のコスト削減をしているだけで、内部は、ヤマハのスタンダードモデルとほぼ同等といえると思います。
上記に示した機種の背の高さと外装の色ですが…
- MC101は、高さ108cmのウォールナット(木目)
- MC301は、高さ121cmの黒
- MC10Blは、高さ121cmの黒
- MC10Aは、高さ121cmの黒
- MC90は、高さ121cmの黒
- MC108Eは、高さ108cmの黒
- MC10WnCは、高さ121cmのウォールナットで猫脚
という感じで、108cmのコンソール型と、121cmの1型サイズのアップライトピアノが混在している、珍しいシリーズです。
MIシリーズ
出典:https://jp.yamaha.com/products/musical_instruments/pianos/upright_pianos/mi102/index.html#product-tabs
以下、代表的な機種です。
MI102 |
MI201 |
画像は、MI102です。
MIシリーズは、2002年~2010年ごろまで、製造していた機種です。
MIは、モダンインテイリアを意味しています。
高さが、112cmと、かなりコンパクトで、明るい木目でシンプルなデザインになっていて、シリーズの名の通り、インテリア向けのピアノです。
背が低いので、たまにピアノを弾きたいという方向けです。
私自身、会社員のころ、販売員を経験しましたが、セール期間にたまたまこのシリーズのピアノがあったのですが、セールが始まってすぐ売れたのを覚えています。
売れた後、「このピアノめっちゃかわいい、このピアノが欲しかった…」と、複数のお客様が仰っていました。
比較的、販売期間が短いシリーズなので、希少なピアノです。
YMシリーズ
出典:https://jp.yamaha.com/products/musical_instruments/pianos/upright_pianos/ym5/index.html#product-tabs
以下、代表的な機種です。
YM10 |
YM5 |
こちらは、おそらく、MCシリーズの後継として、生産していたピアノだと思います。
製造年代は、1997年~2010年までです。
MCシリーズは、小さめのピアノでしたが、こちらは、高さ121cm~131cmですので、スタンダードなアップライトピアノです。
しかし、MCシリーズのように、外装のコスト削減をしています。
内部の部品は、スタンダードモデルとほぼ同等のものを使用しています。
このシリーズは、黒色以外に、木目のモデルもあります。
Uシリーズ
以下、代表的な機種です。
U1H |
U3H |
U1M |
U3M |
U1A |
U3A |
U10Bl |
U30Bl |
U10A |
U30A |
画像は、U3M。
中古ピアノのど定番。
中古ピアノ市場、一番人気シリーズといえるのではないでしょうか?
ランクとしても、ど真ん中で、初心者向けでもあるし、がっつり弾くという方にも、満足できる機種です。
1954年から1997年まで長年製造されていて、今でも愛されているモデルです。
現在、Uシリーズは製造していませんが、現在のYUシリーズが、このUシリーズの後継になると思います。
語尾のアルファベットの意味
Uシリーズの機種名は、U1H U3H と規則性があって、アルファベットと数字には、それぞれ意味があります。
UはUシリーズ、数字はサイズの型、アルファベットは年代を表しています。
ちなみに、年代順に機種を並べると…
U1A → U1B → U1C → U1D → U1E → U1F → U1G → U1H → U1M → U1A → U10Bl → U10A → U100 → YU1 → YU11
こういう順番に変わっていきました。
ご覧いただくとわかるように、U1Aは2回登場しています。
初期のU1Aと後継のU1Aがあるのです。
そして、初期のAは1型と2型しか製造されておらず、Uシリーズの3型は、U3Bから製造されています。
最後の方は、Blになっているのですが、このBlは恐らくBlack(黒)のBlです。
この年代から、Uシリーズの木目バージョンが販売されるようになり、U10Wnというように、語尾に色のアルファベットを入れて区別できるようになっています。
前述した通り、WnはWalnut(ウォールナット)を意味しています。
U10Blの次は、U10Aとなっていて、Blは引き継がれていないのですが…。
2型は現在は製造されておらず、初期のU2A~後継U2Aまでで終了しています。
詳しい年代は、こちらでご確認ください。
Uシリーズには、U1、U2、U3の他に、U5とU7という上位機種があります。
高さは、どちらも131cmの背の高いモデルで、木目調になっています。
年代でいうと、U1DからU1Hあたりの年代(1961~1994)に製造されていました。
U5 →→ U5A U5B U5C U5D U5H
U7 →→ U7A U7B U7C U7H
が存在します。
特にU7は、丁寧につくられています。
総アグラフといって、弦を止める部品がグランドピアノの仕様になっていて、鍵盤は、なんと象牙鍵盤。
これぞヤマハの最高機種といえます。
現行機種のSU7が、後継モデルになっています。
Uシリーズ木目
U10Wn |
W1AWn |
U10BiC |
U30Wn |
U30BiC |
W3AMhC |
こう並べてみると、木目の種類が豊富にあるように思いますが、製造台数は、黒色よりも少ないので、希少です。
内部部品は、黒色のUシリーズと、ほぼ同等のランクのものを使用していますが、木目の外装にコストがかかるので、価格は高めです。
ちなみに、「U10BiC」の「BiC」は、「Birch(バーチ) Chippendale(チッペンデール)」という意味です。
上記画像がU10BiCですが、ワインカラーのような色が特徴です。
Wシリーズ
以下、代表的な機種です。
W101 |
W102 |
W103 |
W106 |
W201 |
W202 |
W107B |
W116WT |
W100WnC |
上記の画像は、W101です。
Wシリーズは、木目のピアノシリーズなのですが、本当に種類が多くて、こちらに示した機種は、本当に一部です。
1974~1997年までと、長年製造されていたので、ロングセラーシリーズですね。
Wシリーズは、主に高さ121cmと131cmのモデルがあります。
上記の表のとおり、機種だけでは、見分け方がわからないですよね。
特徴まとめます。
- W101 … 高さ131cmで、色は、ローズウッド艶なし。譜面台が、鍵盤蓋ではなく、正面の板についている(トーンエスケープ)。脚がボディーにくっついている。
- W102 … 高さ131cmで、色は、ウォールナット艶なし。こちらも譜面台が、正面の板についている。脚は、W101とは違い、柱状になっている。
- W103 … 高さ121cmで、色は、チーク艶なし。鍵盤蓋の蝶番が、鍵盤蓋の横幅ギリギリまでついている。脚は、ボディーにくっついていて、コンパクトな印象。
- W106 … 高さ131cmで、色は、マホガニー艶あり。正面の板が、3枚板になっている(トーンエスケープ)。脚は、猫脚(チッペンデール)。
- W201 … 高さ131cmで、色は、ウォールナット(装飾もあり)艶なし。X支柱*1、中低音アグラフ*2、ソステヌートペダル*3、ヤマハ最高ランクのピアノ。
- W202 … 高さ131cmで、色は、ウォールナット艶あり。外装の形が特殊、脚がボディーにくっついている。X支柱*1など、内部機能は、W201とほぼ同じの、ランクの高いピアノ。
- W107B … 高さ132cmで、色は、ローズウッド半艶。脚がボディーにくっついている。正面の板が、3枚板になっている(トーンエスケープ)。
- W116WT … 高さ116mのコンパクトサイズ。色は、ウォールナット、オープンポア仕上げ*4。デザインはシンプル。
- W100WnC … 高さ111cmのコンパクトサイズ。猫脚。色はウォールナット半艶。譜面台の華やかな象嵌が特徴。
*1 X支柱…背面の支柱の構造が特殊。現在は、製造されていない。次の項目で詳細あり。
*2 中低音アグラフ…本来、グランドピアノで使用される部品。次の項目で詳細あり。
*3 ソステヌートペダル…中央のペダルが、グランドピアノと同じ機能。次の項目で詳細あり。
*4 オープンポア仕上げ…木材の導管を埋めずに塗装されているので、木目の凸凹が残っている。
木目のピアノの特徴
木目のピアノは、黒いピアノよりも値段が高くつけられています。
きれいな木目の天然化粧板が外装面に貼られていて、その上に塗装を施します。
材料費と塗装の技術が必要なため、黒のピアノよりもコストがかかり、価格が高くなります。
内部の構造は黒いピアノと同じです。
外装の仕上げが艶消しのタイプであれば、指紋や汚れが目立ちにくく、お手入れがしやすいですが、日焼けしやすいので、日当たりのいい場所に置く場合は、注意が必要です。
UXシリーズ
ヤマハのアップライトピアノの高級モデルにあたるシリーズです。
1975年から1997年まで製造されていて、現在では同じ形式のモデルはありません。
背面の支柱が交叉上にデザインされているのが特徴です。
製造過程のコストがかなりかかるため、製造されなくなりました。
X支柱
このX支柱は、ドイツのピアノメーカーのグロトリアンというメーカーが設計していたのが原点です。
このグロトリアンのX支柱がアップライトピアノの最高峰とも言われていて、それをヤマハでも取り入れたのでした。
通常の支柱は4~5本の柱が縦に張られていますが、X支柱の場合、交叉上に設計されています。
なぜこのように、交叉上の支柱にしているのか?ということを疑問に思われる方もいらっしゃるかと思います。
まず支柱の役割は、ピアノの弦張力*5と響板のクラウン*6を支えることです。
この弦張力とクラウンを支える強度をより高めるために、X支柱が使われています。
X支柱の原点であるグロトリアンのピアノは、弦張力が強く設計してあるため、それを支えるためにX支柱にしたそうです。
対して、ヤマハのUXは張力は高くありませんが、弦張力と響板クラウンを補強するために、X支柱を採用したのかと思われます。
*5 弦張力…弦を引っ張る強さのこと。
*6 響板クラウン…響板はピアノのスピーカーの役割を担う木材。響板は、振動しやすいように反っていて、これをクラウンという。
UXの年代
UXシリーズも年代によって、機種名が変わっていきます。
3型
UX → YUX → UX3 → UX30Bl → UX30A → UX300
1型
— → YUS → UX1 → UX10Bl → UX10A → UX100
初代UXは、3型のみの製造でしたが、後継のYUXの代からは、1型のモデルも製造されていました。
YUSのみ、機種名にXがつきませんが、背面はX支柱になっています。
ワンランク上のUX
背面のX支柱だけでなく、グランドピアノに近い仕様になっている機種がいくつあるので、紹介します。
アグラフ
対象機種:UX5・UX50BL・UX30A・UX50A・WX3A・UX300・UX500
先ほど紹介したU7やW201などに搭載されていたアグラフが、中低音に使用されています。
U7は総アグラフでしたが、これらは中低音のみで、高音部分は、通常のアップライトピアノと同様のプレッシャーバーになっています。
ソステヌートペダル
対象機種:UX5・UX50BL・UX50A・WX5・UX500
ソステヌートペダルは、グランドピアノに使用されている中央のペダルです。
通常アップライトピアノの中央のペダルは弱音ペダルです。
これらの機種にはグランドピアノと同様のソステヌートペダルが搭載されています。
ソステヌートペダルの役割は、鍵盤を押さえつつソステヌートペダルを踏むと、鍵盤を押した音が鍵盤を押さえていない状態でも伸び続けることです。
かなりの上級レベルの曲でないと、楽譜には出てきませんので、このペダルを使う機会はほとんどないでしょう。
ヤマハアップライトピアノ他シリーズ(中古)
これまでで、紹介していないヤマハアップライトピアノのシリーズを、まとめました。
MXシリーズ
自動演奏ピアノです。
1986年~1993年ごろまで、販売していたモデルです。
その名の通り、だれも弾いていないのに、ピアノ自身が自動でピアノを演奏してくれます。
HQシリーズ
こちらも自動演奏ピアノです。
MXシリーズの後継になると思います。
自動演奏ピアノは、中古でもごく稀にに見かけますが、おすすめしません。
サイレント
UシリーズやYMシリーズ、YUシリーズなど、各シリーズに、サイレントがついている機種があります。
中古でも、もともとサイレントがついているモデルは、わりとよく見かけますが、こちらもあまりおすすめではありません。
サイレントピアノは、アコースティックピアノに電化製品を取り付けているので、買って間もないうちに故障する可能性があります。
ヤマハアップライトピアノのU3やUXの評価は?
ここからは、ヤマハアップライトピアノの人気機種の評価を紹介していきます。
ヤマハアップライトピアノの、評判はどのような感じなのでしょうか?
UシリーズのU3Hや、UXシリーズのUX3、UX1や、YUシリーズ、YUSシリーズ、bシリーズ…など、人気シリーズを中心に、評価していきます。
基本的に、お客様から聞いた情報をもとに、紹介していきますが、調律師である、私の個人的な意見も所々出てくると思います。
こちらも、新品と中古と分けて紹介します。
ヤマハアップライトピアノ新品の評価
ヤマハの新品アップライトピアノの評価を紹介するのは、以下の3つです。
- bシリーズ
- YUシリーズ
- YUSシリーズ
bシリーズの評判
コストダウンされたモデル、bシリーズは、賛否両論があります。
個人的には、あまりおすすめしていません。
以前紹介した、ブログでも紹介したのですが、コストダウンしすぎだと思います。
ピアノのことを知らない人が、他のピアノと聞き比べてみても、音質の違いが分かるほど、違います。
ヤマハの品質は、結構落ちているので、さらにコストダウンされたピアノということなので、私は、bシリーズを買うなら、他の中古ピアノを探します。
もし、bシリーズを購入されるなら、b113ではなく、b121をおすすめします。
少しでも、背の高いピアノの方が、安定していておすすめです。
YUシリーズの評判
ここで調律師の評判を紹介します。
ヤマハの新品、正直にいうと、酷評されています。
部品を取り寄せても、品質が落ちていることを実感します。
しかし、私がもし、お客様にヤマハアップライトピアノで新品だとどれがいいか聞かれたら、このYUシリーズをおすすめすると思います。
一番無難です。
YUSシリーズの評判
YUSシリーズについてですが、YUS5は、わりとよく見かけます。
YUS5は、グランドピアノがほしいけど、置くのが難しいという方が、購入される印象があります。
鍵盤も人工象牙で、弾きやすいですし、ソステヌートペダルが採用されていたり、グランドピアノに近いピアノなので、評判はいいように思います。
ただ、YUS5価格が高いので、敬遠される方も多いです。
YUS1とYUS3は、ピアノのことがわからない方だと、YUシリーズとの違いがわかりにくいので、YUシリーズを購入されることが多いと思います。
ヤマハアップライトピアノ中古の評価
ヤマハの中古アップライトピアノの評価を紹介するのは、以下の4つです。
- MCシリーズ
- MIシリーズ
- Uシリーズ
- UXシリーズ
MCシリーズ
MCシリーズは、コストダウンシリーズですが、121cmのタイプであれば、個人的にいいと思います。
108cmのモデルは、大きさが小さすぎるので、レッスン用としては、頼りないと思います。
MCシリーズは、外装面をコストダウンしているだけで、内部部品は、コストダウンされていないと思うので、高さ121cm以上の型なら、いいと思います。
MIシリーズの評判
MIシリーズは、性能重視ではなく、デザイン重視で製造されたピアノなので、「生活の中で、部屋にピアノがほしいという人向け」という認識です。(あくまで個人的な意見)
なので、子どものレッスンのために買ったけれど、後からピアノが演奏レベルについていかなくて、ランクの高いピアノに買い替えるということも、あるかもしれません。
この事例は、実際にあって、YFシリーズやb113、MCシリーズなどの、高さ110cm前後の小さめのピアノで、よくあります。
大人の人が趣味で、ポロンポロンと弾く程度なら、いいと思いますが、レッスンに通っているという場合は、高さ121cm以上のピアノがおすすめです。
Uシリーズの評判
Uシリーズは、私がヤマハアップライトピアノを購入するなら、買うだろうなというシリーズです。
U3HやU3M、U3Aあたりで、いい状態のものを選んで購入すると思います。
高さ121cmの1型よりも高さ131cmの3型の方が、背が高く音の伸びがいいので、3型をおすすめします。
Uシリーズは、とにかくコスパがいいです。
中古でU3Hだったら40万円しないお値段で買えるかと思います。(2023年7月現在)
値段相場を見ていると、どんどん値上がりしている傾向です。
年数は1970年代のピアノなので、古いのですが、U3Hは本当に品質が安定していて、調律師の中でも、一番調整しやすいと評判のピアノです。
ただ、U3HやU1Hは年数が古くなってきているということと、海外でも人気のある機種なので、輸出にまわっていて、現在はかなり品薄になっています。
UXシリーズの評判
UXシリーズもU3Hと同様、国内だけでなく海外でも人気で、品薄だと思います。
見つけるのが難しくなってきているので、もし、買うか迷っているときに、状態が良好なものを見つけられたら、すぐさま購入されることをおすすめします。
ちなみに、UXシリーズの中でのおすすめは、UX3かUX5がいいかなと思います。
UX1も、小さめながら、タッチもしっかりしていて好きです。
UXシリーズは、現在は製造されていないので、希少価値がある機種で、評判はいいように思います。
しかし、私の調律師の先輩は、「UXはなんか弾きにくい」と言っていましたので、好みなのかなと思います。
私は、いいと思いますよ。
ヤマハアップライトピアノのまとめ
ヤマハアップライトピアノのランクと、評価について紹介しました。
ランクは、新品だと下から順に、bシリーズ、YUシリーズ、YFシリーズ、YUSシリーズ…という順番になります。
中古のランクは、MCシリーズが下のランクで、Uシリーズがスタンダード、UXが高級モデルということでした。
評価については、bシリーズは、賛否両論ありますが、b113よりも、背が高めのb121の方がおすすめです。
YUSシリーズの評価は、YUS5が評判がよく、YUS1とYUS3は、YUシリーズと変化がわかりにくく、YU11やYU33を選ぶ人が多い印象があります。
U3HやUX、UX3は、不動の人気で、評判がすごくいいです。
以上、ヤマハアップライトピアノのランクを紹介!U3やUXの評価は?と題してお届けしました。