アップライトピアノのサイズはどれぐらいなのでしょうか?
これからアップライトピアノの購入を検討されている方は、どれぐらいのサイズで、どこに設置するか決めてから、購入したいですよね。
マンション用に探している方は、小さいアップライトピアノがいいなという方が多いのではないでしょうか。
アップライトピアノの幅や奥行き、高さを詳しく紹介していきます。
アッライトピアノのサイズの大きさが変わることで、なにか違いがあったりするのでしょうか?
そして、ピアノの置くスペースは、どのぐらい確保しないといけないのかも説明していきます。
今回は、アップライトピアノのサイズを紹介!小さいサイズの大きさや幅はどのくらい?と題してお届けします。
目次
アップライトピアノのサイズ高さと奥行きと幅を紹介!
アップライトピアノのサイズは大きく分けて2種類あります。
1型と3型があって、1型が小さめ、3型が大きめのサイズです。
昔は2型もありましたが、現在は製造されていませんが、中古ピアノなどで出会う可能性はあります。
サイズはメーカーによって1~2cmの誤差はありますが、ほぼ同一サイズで作られています。
アップライトピアノの一般的なサイズ
今回は、ヤマハのアップライトピアノのサイズを見ていきます。
高さ | 幅 | 奥行き | |
1型 (現行モデル:YU11、YUS1など)(旧モデル:U1など) | 121cm | 152~153cm | 61~62cm |
3型 (現行モデルYU33、YUS3など)(旧モデル:U3など) | 131cm | 152~153cm | 65cm |
この2種類が一般的なサイズです。
1型と3型で、高さは10cm、奥行きは3~4cmほどの差がありあす。
鍵盤の数は、型が違っても変わりませんので、幅はだいたい同じ長さですね。
アップライトピアノの小さいサイズの大きさや幅はどのくらい?
マンションにお住まいの方は、ピアノを置くスペースが限られる場合があるので、コンパクトで小さいピアノがいいなぁと思っている方は多いかと思います。
小さいピアノの特徴としては、当たり前ですが、省スペースにアップライトピアノを置くことができます。
マンションは、置くスペースが限られていることが多いので、マンション用に適しているといえるかもしれませんね。
ただ、小さいピアノにはデメリットがありますので、注意してください。
後ほど、説明していきます!
アップライトピアノの小さいサイズの大きさや幅
小さめのピアノのサイズを見ていきましょう。
ヤマハのサイズを見ていきます。
高さ | 幅 | 奥行き | |
コンパクトモデル(現行モデル:b113など) | 113cm | 149cm | 53cm |
コンソール(現行モデル:YF101など) | 114cm | 150cm | 59cm |
2型(旧モデル:U2など) | 125cm | 150cm | 61cm |
1型のアップライトピアノと比べると、高さと奥行きは10cm近く小さいです。
幅も3~4cm小さい仕様になっています。
鍵盤は同じ数ですが、鍵盤の横の拍子木と腕木が細くなっています。
高さが低い分、圧迫感を感じることなく、ピアノを設置できるかと思います。
アップライトピアノを置くために必要なスペース
ざっくりいうと、畳1畳分ほどあれば、設置できるかと思います。
ただ、注意していただきたい点はがあります。
ピアノは椅子に座って演奏するので、ピアノのサイズの分だけでなく、椅子の分のスペースも確保しておかないといけません。
それと、ピアノを壁にべたっとくっつけてしまうのは、避けた方がいいです。
ピアノは、湿気に弱い楽器ですので、できるだけ通気性をよくしておくことが大切です。
ピアノの音は、背面から出ています。
壁にくっつけて設置してしまうと、音が抜けません。
通気性をよくするということと、音抜けをよくすること、それと転倒防止のため、壁から離して置いていただきたいです。
あと、右側と上部に間隔がないと、調律ができなくなることがあります。
具体的にどのぐらい間隔をとればいいのか、以下にまとめました。
- 後ろの壁から10~15cm
- 左側は10~15cm
- 右側は30cmほど(調律の際、チューニングハンマーの操作がしにくくなるため)
- 上部は40cmほど(キャスターの下に敷くインシュレーターなどの分と、調律の際、天屋根を解放し、チューニングハンマーを動かせる高さ)
このぐらいの間隔をあけていただきたいです。
椅子を置くための奥行きは、プラス50cmほどは必要ですね。
よって、アップライトピアノを置くための理想なスペースは、以下のようになります。
高さ | 幅 | 奥行き | |
1型の場合 | 約161cm | 約192~197cm | 約121~126cm |
3型の場合 | 約171cm | 約192~197cm | 約125~131cm |
2型の場合 | 約165cm | 約190~195cm | 約121~126cm |
コンパクト、コンソール | 約154cm | 約190~195cm | 約109~114cm |
こちらは、あくまで理想の寸法です。
必ずこのスペースを確保しないといけないわけではありません。
右側の間隔は、30cmなくても調律は可能ですし、どうしてもスペースが確保できない場合は、10cmほどあけていただければ大丈夫です。
アップライトピアノはサイズが違うと何か変わるのか?
このように、アップライトピアノの大きさは様々ですが、大きさにメリットやデメリットはあるのでしょうか?
先ほど、小さいピアノにデメリットがあるとお話しましたね。
大きいピアノと比較してサイズの違いを詳しく説明いきます。
弦の長さ
アップライトピアノの弦は、上から下まで張られています。
低音の弦は、巻線という銅線が巻き付けられていて、弦を重くすることによって、音を低くしています。
大きいピアノは、背が高い分、弦の長さが長くとれます。
背の小さいピアノは、弦の長さが短くなるので、音程を低くするために、巻線がたくさん巻き付けれられていて、弦がぶっとくなっています。
たくさん巻き付けられた巻線の影響で音が伸びにくいのです。
弦は長く取れた方が、弦の振幅が大きくなるため、伸びのある自然な音になります。
響板の大きさ
アップライトピアノの裏側にはスピーカーの役割を担う、響板という大きな木の部品があります。
ピアノは、弦の振動を響板に伝えて、音を響かせています。
響板は大きい方が、小さい音からダイナミックな音まで鳴らすことができて、表現の幅が広がります。
よって、大きいサイズのピアノの方がより小さい音から大きい音が出やすく、低音はどっしりと安定した音で、高音はよりキラキラと華やかな音をならします。
逆に小さいピアノは、響板の大きさが小さくなるため、音がうすく感じるかもしれません。
鍵盤の長さ
ピアノの鍵盤は、画像のように奥に続いているので、鍵盤の長さもピアノのサイズによって違います。
ピアノの鍵盤はシーソーのように支点を中心に動きます。
この支点までの比率が大きくなると、指先の力がハンマーに伝わりやすくなり、表現がしやすくなります。
加えて、鍵盤のタッチにも関係してきます。
鍵盤が長い方が、しっかりとしたタッチ感になります。
小さいピアノだと鍵盤の長さ取れないので、タッチがどうしても軽く感じることが多いです。
マンションで使用するピアノのおすすめのサイズ
どうしても、スペースが確保できない場合は、コンソールなどのコンパクトなピアノを選ぶといいでしょう。
しかし、お子様がピアノのレッスンの練習用で使われる場合は、タッチが軽く、音も頼りないので、先生のところで弾くピアノとの差が大きくて、上達しにくい可能性もあります。
可能であれば、121cm以上の1型~3型のアップライトピアノが安定していておすすめです。
アップライトピアノのサイズのまとめ
アップライトピアノのサイズは主に1型と3型の2種類です。
今回はヤマハのアップライトピアノを参考に見ていきましたが、だいたいどのメーカーも同じようなサイズ感だと思って大丈夫です。
ピアノを置くスペースは、ピアノ本体だけの寸法だけ確保するのはではなく、ある程度余裕をもってスペースを確保してください。
マンション用に適した小さいサイズのアップライトピアノもありますが、小さいピアノにはデメリットがいくつかあります。
サイズによって、響板の大きさや弦の長さなどが変わり、音やタッチも変わります。
練習用に使うおすすめの型は、高さ121cm以上の1型以上のアップライトピアノです。
ピアノの購入の参考にしていただければうれしいです。
以上、アップライトピアノのサイズを紹介!小さいサイズの大きさや幅はどのくらい?と題してお届けしました。