ピアノとひと口にいってもたくさん種類があって、ピアノの経験がない方などは、なにがなんだかわからないですよね。
アップライトピアノやグランドピアノをはじめとするアコースティックピアノや電子ピアノとは具体的にどんな特徴があるのか説明します。
それぞれの値段の相場も紹介するので、最後にはどのタイプのピアノがおすすめで、自分にぴったりなのピアノの種類はどれなのかがわかっていただけるかと思います。
今回は、ピアノの種類を一覧で紹介!アップライトピアノやグランドピアノや電子ピアノの値段の相場は?と題してお届けします。
目次
ピアノの種類を一覧で紹介!
ピアノはピアノでも、種類はたくさんあると先ほどもお伝えしました。
大まかにわけると…
- アコースティックピアノ
- 電子ピアノ
の2種類に分けることができます。
さらにアコースティックピアノは、グランドピアノとアップライトピアノの2種類があります。
電子ピアノ(デジタルピアノ)には、シンセサイザーやハイブリッドピアノといった、特殊なピアノもあったりします。
電気ピアノ(エレクトリックピアノ)という音響部分が電気回路になっているピアノも存在します。
整理してみましょう。
- グランドピアノ
- アップライトピアノ
- 電子ピアノ
- ハイブリッドピアノ
- シンセサイザー
- 電気ピアノ
細かく分けると6種類になりますね!
それぞれの特徴
それでは、グランドピアノ、アップライトピアノ、電子ピアノ、ハイブリッドピアノ、シンセサイザー、電気ピアノ、それぞれの特徴を説明していきましょう!
アコースティックピアノ
ピアノは鍵盤を押すとその力がアクション(部品)を通じてハンマーへ加わり、そしてハンマーで弦をたたくことで音をならしています。
鍵盤楽器の一種なのですが、内部機構の面からは、打楽器と弦楽器の特徴をあわせ持っています。
音域はオーケストラよりも広く、総鍵盤数は標準で88鍵あります。
音域が広いことから、「楽器の王様」といわれています。
グランドピアノ
ピアノの原点はこのグランドピアノです。
地面と水平に弦が張られ、ピアノの中でサイズが一番大きいです。
サイズが大きいことから音量が大きくよく響くため、ホールや学校の体育館などで見かけることが多いと思います。
ピアノの原点ということや、微妙な音色の変化も弾き分けることができるので、ピアノ教室や音大を目指している人、音大生はグランドピアノを使用していることが多いです。
アップライトピアノ
アップライトピアノはグランドピアノとは異なり、弦が縦方向に張られていて、グランドピアノよりも省スペースで設置できるため、家庭用のピアノとして使用されています。
縦型にすることによって、グランドピアノとはアクション(部品)構造が異なるります。
なので、早い連打に対応できません。
しかし、ハンマーで弦を叩く仕組みはグランドピアノと同じなので、音色の弾き分けも可能です。
☆アコースティックピアノには、消音機能がついたタイプものものあります。
消音機能とは、アコースティックピアノでありながら、音を消して、ヘッドホンを使用してピアノの演奏することができる機能です。
既存のピアノに、後付けすることも可能です。
>>ピアノの消音機能とは?後付けについてやマンションには必須なのかどうか紹介!
>>ピアノの消音装置のデメリットはある?ヤマハカワイコルグを比較!
>>ピアノの消音ユニットの値段はどれぐらい?比較して感想を紹介!
電子ピアノ
電子ピアノは、上記のアコースティックピアノの代替品として使用されているピアノです。
実際のグランドピアノの音をサンプリングして作った音色をスピーカーから出す仕組みです。
アコースティックピアノのアクションは搭載されておらず、バネや重りなどを使ってアコースティックピアノのタッチ感を再現しています。
アコースティックピアノが普及したはいいものの、集合住宅などでピアノを弾くとやはり音量が大きいです。
ピアノが普及した当時は防音対策もなされずということもあって、騒音トラブルが起こったこともあったようです。
そのような背景があって、音量が調整できる電子ピアノが販売され始めました。
アコースティックピアノとは異なり弦やフレームがないので、軽量でコンパクトです。
さらに値段も比較的安価ということもあって、ピアノを置くというハードルが低いので、電子ピアノを選ぶ人は増えています。
ハイブリッドピアノ
ハイブリッドピアノは、電子ピアノの一種ですが、音源はスピーカーから出ますが、内部にアコースティックピアノのアクションが搭載されています。
いわば、アコースティックピアノと電子ピアノを融合した楽器ということです。
アコースティックピアノのタッチはそのまま、音源も立体感のある音が出るように工夫されているそうです。
しかし、値段が高すぎるという点がネックではあります。
シンセサイザー
シンセサイザーは、電子ピアノの前身といえるでしょう。
音源の出し方が電子ピアノとほぼ同じです。
特徴としては、波形を変化させて自由な音色を作ることができるので、様々な音を再現することができます。
鍵盤が通常の場合61鍵盤前後と少ない場合が多く、タッチはピアノとは違ってかなり軽い設計になっています。
ちなみに、電子ピアノもピアノ以外の音色を出すことができる機種が多いので、シンセサイザーの機能を兼ね備えているともいえるでしょう。
電気ピアノ
こちらはジャンク品の電気ピアノです!電子ピアノよりも本物のタッチに近い弾き心地。全ての鍵盤で音が出ます。(要調律) 見た目もクラシカルでお洒落です。•ᴗ• ♪ #ハードオフ札幌伏古店#中古 #ジャンク品#電気ピアノ pic.twitter.com/B8K75P5kpQ
— ハードオフ札幌伏古店【公式】 (@hard_hushiko) January 30, 2019
電気ピアノは、通常のアコースティックピアノと同じアクション機構(違う場合もある)、弦(金属棒が使われることもある)が使用されているのですが、音はアンプを使って音を響かせています。
音を出す原理はエレキギターと同じですね。
音は、通常のアコースティックピアノとは、一味違う音色を響かせます。
弦や金属棒があるので、アンプを通さなくても小さいながら音はなります。
ヤマハなどの弦が張られている電気ピアノは、調律が必要です。
内部にアクションがあるので、整調も必要です。
ちなみに、電子ピアノのことを「エレクトロニックピアノ」と呼び、電気ピアノは「エレクトリックピアノ」と呼んでいます。
日本語も英語もややこしい…。
「エレピ」と略称されるのは、「エレクトリックピアノ(電気ピアノ)」の方を指します。
なので、電子ピアノのことを「エレピ」とは呼ばないということですね。
電子ピアノは、「デジピ」が正解。
アップライトピアノやグランドピアノや電子ピアノの値段の相場は?
早速、値段の相場を見ていきたいと思います。
上記に出した、
- グランドピアノ
- アップライトピアノ
- 電子ピアノ
- ハイブリッドピアノ
- シンセサイザー
- 電気ピアノ
の値段の相場を紹介します!
ピアノの値段の相場
ひとつずつ確認していきましょう!
よく売れるピアノの価格を紹介していきます。
グランドピアノの値段相場
グランドピアノは、ピンキリなのです。
サイズ展開が複数あるということや、メーカーなどによっても価格が変わってきます。
国産ピアノの新品の場合、200万~300万円程度。
国産ピアノの中古の場合、80万円~200万円程度です。
この金額はあくまで目安なので、参考程度にお考え下さい。
アップライトピアノの値段相場
アップライトピアノも、グランドピアノほどではありませんがピンキリです。
新品ピアノの相場が、40万~100万円程度。
中古ピアノの相場は、25万~70万円程度という感じです。
安いピアノもありますが、そういった安いものには必ず裏があるので注意が必要です。
電子ピアノの値段相場
電子ピアノもピンキリです。
値段によって、機能の違いやタッチや音質の違いがあります。
よく売れる値段は、5万~20万円程度のものかなと思います。
10万円以内ものはタッチが軽すぎるので、電子ピアノを購入するのであれば、10万円~20万円の機種をおすすめします。
ハイブリッドピアノの値段相場
ハイブリッドピアノの価格は、30万~170万円程度です。
普通にアコースティックピアノを購入できる値段です。
ハイブリッドピアノとても魅力的に思えますが、どうしてもという事情がない限りおすすめしません。
ハイブリッドピアノといえど電化製品なので、5~10年で故障するといわれています。
ハイブリッドピアノを購入できる予算があるなら、アコースティックピアノを検討した方がいいです。
シンセサイザー
シンセサイザーを買われる方は、バンドで使用するという方がほとんどではないかと思います。
ピアノのレッスンで使用されるのは不向きかなと思います。
だいたい6万円前後が相場です。
電気ピアノの値段相場
電気ピアノは、国内ピアノメーカーでは販売されていません。
買うとすれば、オークションなどで一般の方が出品されているものしか見かけません。
なので相場は不明です。
メンテンナンスが結構やりにくいので、多くの調律師が調律を嫌がるピアノのひとつです…。
私自身は電気ピアノの調律をさせていただきますが、長く使用できないことをお伝えし、買い替えをおすすめすることが多いです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ピアノの種類を一覧で紹介しました。
アップライトピアノやグランドピアノの他に、電子ピアノ、ハイブリッドピアノ、電気ピアノなど、ピアノの種類は多数ありました。
値段も様々ですが、相場をみると、グランドピアノが一番高額で、電子ピアノやシンセサイザーが一番安価ということでした。
予算に余裕のある場合や音を気にしなくて弾くことができる場合は、グランドピアノやアップライトピアノのアコースティックピアノを選ぶのがおすすめです。
予算が少なく、大きな音を出して弾くことが難しい場合は、電子ピアノを選ぶのがいいかと思います。
以上、ピアノの種類を一覧で紹介!アップライトピアノやグランドピアノや電子ピアノの値段の相場は?と題してお届けしました。