アコースティックピアノがほしいけど、集合住宅などにお住まいの方は、やっぱり気になるのは音ですよね。
消音ユニットを取り付けたいと思っている方も多いかと思います。
ピアノの消音ユニットの値段はどれぐらいなのでしょうか?
各メーカーの値段を比較し、調律でお伺いした、お客様の感想なども紹介していきたいと思います。
今回は、ピアノの消音ユニットの値段はどれぐらい?比較して感想を紹介!と題してお届けします。
目次
ピアノの消音ユニットの値段はどれぐらい?
まず、消音ユニットとは、アコースティックピアノでありながら、音を消して、ヘッドホンを使用してピアノの演奏することができる機能です。
詳細はこちらを確認してみてください。
消音ユニットのメーカーは、私の知っている範囲だと、6種類あります。
ヤマハ、カワイ、コルグ、ピアノディスク(マジックスター)、ニッシンエレクトロ、アサヒピアノ…です。
だいたい値段の相場は、だいたい10~20万円程度です。
比較して感想を紹介!
消音ユニットの相場は、約10~20万円とお伝えしました。
具体的に値段はどれぐらいなのでしょうか?
各メーカーのサイレント機能の取り付け値段
各メーカーの値段を見ていきましょう!
以下の通りです。
最安値のアップライトピアノのサイレント機能の値段
本体価格(税抜) | 取り付け費(税抜) | |
ヤマハ(RSC2-1、RSC2-3など) | 170,000円 | 45,000円 |
カワイ(AK-01) | 178,000円 | 本体価格に含む |
コルグ(KHP2500S) | 125,000円~ | 40,000~60,000円 |
マジックスター(Essence) | 100,000円 | 40,000円 |
ニッシンエレクトロ(ピアノメイト RP900) | 123,000円 | 40,000円 |
アサヒピアノ(CLASSICα) | 120,000円 | 40,000円 |
アップライトピアノの消音ユニットの最安値の機種を記載しています。
お安いもので考えるとコルグかマジックスターですね!
コルグは、電子楽器の有名なメーカーでおなじみかと思います。
コルグの消音ユニットの取り付けは、コルグの取付技術認定資格を取得した技術者でないと取り付けることができないことになっています。
価格は、コルグのホームページでは、オープン価格になっており、公式の価格はわかりませんでしたが、各企業の値段は、だいたい13万円~というところでした。
マジックスターは、みなさんおそらく聞いたことのないメーカーだと思いますが、意外と出回っているメーカーです。
性能がわりとよくて、取り付けも比較的簡単にできるので、取り扱っている企業が多いように思います。
ヤマハ、カワイはやはり値段が高めです。
ヤマハカワイの消音ユニットを後付けをしているピアノは、高価格のせいかあまり見かけません。
ヤマハは、ピアノの機種によって取り付ける品番が決まっており、この値段が違うものもあります。
あとは、ピアノメイトとアサヒピアノのマイナーメーカーですね。
こちらもほとんど見かけません。
上級クラスのアップライトピアノのサイレント機能の値段
本体価格(税抜) | 取り付け費(税抜) | |
ヤマハ | 後付けモデルは上記のみ | 後付けモデルは上記のみ |
カワイ(ATX3L,ATX3) | 178,000~250,000円 | 本体価格に含む |
コルグ | アップライトピアノは上記のみ | アップライトピアノは上記のみ |
マジックスター(Prime) | 150000円 | 40,000円 |
ニッシンエレクトロ(ピアノメイト RP9000) | 158,000円 | 40,000円 |
アサヒピアノ(PREMIUMα) | 150,000円 | 40,000円 |
マジックスターであれば、こちらの上位機種の方が人気が高く、取り付けられているピアノが多いです。
メーカーや機種のグレードによって、出せる音色の数や、同時最大発音数などが変わってきます。
消音ユニットはアコースティックピアノに取り付けるものです。
あくまでサブで練習するための機能ですので、そこまで上位機種のものを望まなくていいと思います。
サイレント機能をメインで練習するのであれば、電子ピアノを別で購入した方がいいです。
はっきり申し上げますと、サイレント機能を取り付けることにはデメリットがありますので、取り付けないに越したことはありません。
電子ピアノを設置できるスペースがあるなら、別で電子ピアノを検討した方がいいですよ。
値段も、消音ユニットと変わらないです。
電子ピアノは20万弱であれば、サイレント機能よりも性能のいい電子ピアノが手に入りますよ。
各メーカーの感想
消音ユニットを取り付けるにあたって、各メーカーの感想なども気になりますよね。
お客様からお聞きした感想を紹介していきます。
うちは、中学になって、部活が始まってから、弾く時間が遅くなり、サイレントを考え始めました。
我が家では付けて良かったと思いました。
弾いている本人以外は、カタカタ音が聞こえますが、特に耳障りではなかったです。
当時、師事していた先生の話では、電子ピアノはタッチ感が全く違うので、やめて欲しいとの事でした。
特にコンクールの練習には最低でもアップライトだと。
グランドピアノの話も何度か出ましたが、スペースの問題で難しかったので、アップライトに後付けサイレントで中3まで乗り切りました。
やはり、中学生ぐらいになってくると、部活などで練習する時間が遅くなり、消音ユニットを取り付けるというパターンが多いですね。
電子ピアノとアップライトピアノを2台も置くスペースを確保できない場合は、電子ピアノよりもアップライトピアノに消音ユニットを取り付けた方がいいようですね。
が、家が木造で、自宅周辺が住宅密集地なので、騒音に配慮のため、ヤマハのサイレントピアノ後付けユニットRSC2を取り付けることにしました。
子どもは、まだピアノ歴1年ですが、レッスンが進むにつれてだんだんと楽譜に、「フォルテ」「ピアノ」「クレッシェンド」などの強弱記号が出てきました。
自宅の電子ピアノで強弱の練習をしても、いざレッスンでグランドピアノで弾くと、音が出なくなることが増えました。
特に弱く弾くところが、鍵盤を押していても音が出ないといった状況でした。
先生に「弱くてもちゃんと音は聞こえるように出してね。」と何度も言われる子ども。
これがきかっけで、電子ピアノと生ピアノとのタッチの差を痛感し、頭を抱えました。
自宅の環境を考えると、生ピアノは置けそうもなかったのですが、ピアノの先生に、後付けの消音ユニットがあると教えてもらったのです。
弾いてみた感想は、正直驚きました。
実家にあったピアノなので30年以上も前のアコースティックピアノをサイレントにして弾けるなんてすごいですよね。
生ピアノならではの鍵盤の感触もそのまま。
ヘッドフォンをして弾いてみたのですが、音がとてもきれいで強弱もしっかり出せます。
聞こえてくる音は録音されたグランドピアノの電子音ですが、個人的には全く違和感は感じませんでした。
ただ、打鍵音はあります。
もしかすると、マンションだと打鍵音が下の階に響くかも…。
やはり、電子ピアノでの練習でつまづくのは、強弱ですね。
正確には、消音ユニットでも強弱は完璧に表現できるわけではありません。
譜読みの練習は消音ユニットで夜に、強弱などの表現の練習は、夕方などに生のピアノで練習するといいと思いますよ。
ずっとヘッドフォンで電子音を聞き続けるのも、お子様には特に耳によくありませんので、効率よく練習するといいですね。
だいたいどのメーカーも、タッチ感や音のなり方は、同じような感じです。
実際に店舗に出向いて、指弾させてもらうのもいいかと思います。
まとめ
ピアノの消音ユニットの値段の相場は、だいたい10~20万円です。
よく出回っているのは、15万円前後の機種が多いです。
私が個人的によくお見掛けするメーカーは、マジックスターとコルグです。
比較的、お安いので取り扱っている企業も多いように思います。
実際のお客様の感想も紹介させていただきました。
以上、ピアノの消音ユニットの値段はどれぐらい?比較して感想を紹介!と題してお届けしました。