中古ピアノのサイレント付きは、よく検討されている方もいらっしゃるかと思いますが、注意点はあるのでしょうか?
サイレントのピアノに必須なのが、ヘッドホンですよね!
どんなヘッドホンでも使えるのか、故障した場合、どんなものに買い替えればいいのかなど気になりますよね。
サイレントのピアノは、スピーカーを接続して使えますが、スピーカーのおすすめも紹介していきます。
今回は、ピアノのサイレント付きの中古の注意点は?ヘッドホンやスピーカーのおすすめは?と題してお届けします。
目次
ピアノのサイレント付きの中古の注意点は?
サイレント付きの中古ピアノは、中古ピアノ自体は、きちんとメンテナンスしてあれば問題ありませんが、中古のサイレントがついているピアノは気を付けた方がいいです。
ピアノのサイレント機能には寿命がある
以前の記事で紹介していますが、サイレント機能には、デメリットがいくつかあり、寿命が短いということを説明しました。
サイレント機能の寿命は、電子ピアノとだいたい同じ程度と言われているので、10年ぐらいということになります。
気をつけたいのが、メーカーの純正のサイレント付きのピアノです。
中古ピアノで、販売されている年代は、だいたい10年以上前のピアノが多いので、サイレント機能が納品してすぐに故障する可能性もあるということです。
サイレント付きなのに、安い金額で販売されているかと思いますが、すぐに故障するかもしれないサイレント機能がついているという理由があります。
このような例は、メーカー純正のサイレントがついているピアノでよくあります。
ヤマハの中古純正サイレント付きピアノ
ヤマハのサイレント付きピアノは、以下のURLを確認していただければわかるのですが、多数あります。
「サイレントアンサンブルピアノ」や「サイレントピアノ」はサイレントがもともとついている機種です。
よくある機種を上げてみると…
U5AS、U100SX、U300S、YM5S、YS10SB、YU1S、YU3S、YUS1SG、YUS3SG…
など、たくさんありますが、機種名の最後に、「S」や「SB」「SG」といったアルファベットが入っていることがわかります。
ヤマハの純正サイレントの場合、上前板(正面の板)の左上に、「Silent Piano」というバッジが埋め込まれていますので、それが目印になります。
ついていない場合もあるので、お店の人に確認してみるといいでしょう。
カワイの中古サイレント付きピアノ
カワイは、機種がとても多いためか、一覧がありませんでした。
カワイのサイレント機能は、機種名の最後に「AT」がついています。
例えば…
K50AT、Ku30AT、AT14…
というような感じで、機種名のお尻にATがついているのが目印です。
AT14のように、例外もありますね。
ヤマハのように、バッジなどの目印はありませんが、サイレント機能のコントローラーに、「ANYTIME」と記されているので、それが目印になるかと思います。
必要になったときに後付けするのがおすすめ
アコースティックピアノの購入する理由として、「お子様がピアノのレッスンを始めたとき」や「お子様がピアノを習っていて、電子ピアノでの練習に限界を感じたとき」など様々な理由があると思います。
だいたいの場合、お子様が小さく、練習時間は昼間から夕方で、購入してすぐにサイレントは必要ないということが多いと思います。
サイレント機能は、ほとんどのピアノに後付けすることができます。
先ほどもお伝えしたように、サイレント機能には寿命があるので、早く取り付けてしまうと、必要になった時に故障しているということもあり得るのです。
しかも、サイレント機能が中古の場合だと、さらに早い段階で故障することが考えられますので、夜間など静かに練習しなければいけなくなったときに、取り付けるのが賢いですよ。
電子ピアノと2台持ちが理想的
静かに弾くことが必要になった時に、私がおすすめしているのは、アコースティクピアノと電子ピアノを2台保有することです。
アコースティクピアノに、サイレント機能を取り付けると、タッチが微妙にではありますが変わりますし、はっきり言ってしまうと、ピアノを痛めてしまいます。
詳細は、>>ピアノの消音装置のデメリットはある?ヤマハカワイコルグを比較!を確認してください。
サイレント機能を取り付ける値段は、それなりの電子ピアノを買えてしまう値段なので、ピアノにダメージをあたえてまで、サイレントを取り付けるよりも、電子ピアノを別に持っておいた方が、価値があると思います。
ピアノ2台分のスペースが必要になるので、お部屋の関係でスペースを確保しなければなりませんが…。
ヘッドホンやスピーカーのおすすめは?
ピアノにサイレントをつけて、必要となるものは、まずヘッドホンでしょう。
電子ピアノの場合もヘッドホンがあった方がいいというご家庭もあるかと思います。
サイレントや電子ピアノをすでに使用していて、ヘッドホンが故障したという場合には、ヘッドホンを新調しないといけませんね。
サイレントや電子ピアノのヘッドホンは、付属でついてくる場合が多いですが、付属のものはだいたい、上記のような簡易的なものがついてきます。
簡易的なものだと、耳が疲れやすく、耳への負担がかかりやすいので、長時間の練習には不向きです。
耳への影響も考慮して、スピーカーを使用したいという方もいらっしゃるかと思います。
おすすめのヘッドホンとスピーカーを紹介していきます。
ヘッドホンのランクを上げるメリット
ヘッドホンを上質なものに変えるとどのようなメリットがあるのでしょうか?
・音質がよくなり、リアルなピアノの音を感じて演奏できる
・強弱がの変化がわかりやすく、上達しやすい
・耳への負担が減り、長時間練習しても耳が疲れにくい
・材質が丈夫なので、耳にしっかりフィットして、ずれにくくストレスも軽減
・コードが丈夫で、断線しにくい
やはり、お子様がヘッドホンを使用すると、耳への負担が心配になりますよね。
やはり少しでも耳を大事にするためには、ヘッドホンを替えた方がいいでしょう。
ヘッドホンの種類
ヘッドホンには、種類がいくつかあります。
ピアノ用に最適なものは、開放型と密閉型の2種類です。
ピアノを置いている環境やお好みに合わせて、種類を選ぶといいと思います。
そして、電子ピアノだとBluetoothが使えるものもあると思いますが、有線型にしてください。
Bluetoothだと、タイムラグ(音が遅れて聞こえること)があるので、演奏には向いていません。
それでは、開放型と密閉型のヘッドホンを詳しく説明していきます。
開放型
開放型は、オープンエアー型ともいわれていて、ヘッドホンの音をならす部分の背面が密閉されておらず、空気が出入りできる隙間があるのが特徴です。
耳の横にスピーカーを置いたかのように開放的な音が聞こえます。
そのため、音のこもりがなくて、音が自然に耳へ入ってくるような感覚で、長時間の練習でも負担がかかりにくかと思います。
音漏れがあることがデメリットとして挙げられますが、ピアノの練習をするときは、室内でしょうから、特に心配はないかと思います。
外の音も聞こえることも特徴ですね。
ですので、なるべく自然なピアノの音で練習したい方や、家族からの呼びかけに反応したい方におすすめかなと思います。
密閉型
密閉型は、クローズド型ともよばれ、開放型とは逆に、音をならす部分の背面が密閉された構造になっています。
そのため、ヘッドホンに音を外に漏らさず、周囲の音も遮断するのが特徴です。
ずっしりとした立体的な音を楽しめます。
家族の話声などを遮断して、より集中して練習したい方におすすめです。
おすすめのヘッドホン
おすすめのヘッドホンをいくつか紹介しておきます。
オーディオテクニカ 開放型
軽いので、長時間つけていても疲れにくいです。
音質も低音も高音も均等に出ます。
YAMAHA 密閉型
空気の振動感があって、快適な音質です。
本格的な音を楽しめます。
おすすめのスピーカー
小さいお子様だと、耳が成長している大事な時期ですので、ヘッドホンで長時間音を聞くことは、避けた方がいいです。
スピーカーの方が耳に優しいかと思いますので、紹介しておきます。
クリエイティブメディア
安価のわりに音質がとてもいいようです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
サイレント付きの中古ピアノについては、やはり注意点は多いです。
販売されていた時から、サイレント機能がついている中古ピアノは、避けた方が無難でしょう。
サイレント機能は、電子機器で寿命がありますので、必要になった時点で、後付けすることがおすすめです。
ヘッドホンも種類がいろいろありますが、値段もそれほど高くはないので、大事な耳のためにも、こだわるのは大いにありかと思います。
スピーカーに関しては、個人的には、そこまでおすすめはしませんが、どうしても必要な方もいらっしゃるかと思いますので、紹介しました。
以上、ピアノのサイレント付きの中古の注意点は?ヘッドホンやスピーカーのおすすめは?と題してお届けしました。