みなさん、ピアノの鍵盤の上にかけるキーカバー、何気なく使っている方多いかと思います。
あのエンジ色の鍵盤カバー、なんのためにかけているのかご存じですか?
ヤマハでもカワイでもアポロでも、中古ピアノを購入したときでも、だいたい付属でついてきます。
意味も分からず使っている方多いかとおもいますが、本当に必要なものなのでしょうか?
100均で買えるフェルトは、代用品として、使えるのでしょうか?
かわいらしいデザインのキーカバーも登場しているので、紹介していきます!
今回は、ピアノの鍵盤カバーは必要?100均で買えるフェルトは代用品として使える?と題してお届けします。
ピアノの鍵盤カバーは必要?
キーカバーは、必ずしなくてはいけないものなのか…実際どうなのでしょうか?
説明させていただきます。
キーカバーの役割
ピアノを購入すると、必ずと言っていいほどついてくるキーカバーですが、特にこれといった役割はないといわれています。
ですが、いくつか役割ががあるという意見もあるので、紹介していきます。
ほこりよけ
「ほこりよけ」という意見があります。
ピアノの鍵盤は、実は隙間が多いんですね。
その隙間からほこりが、鍵盤の下の棚板という板に、たまいっているのです。
ほこりがたまったまま放置すると、湿度が高い場合は、カビになってしまいますので、要注意です。
アップライトピアノの黒鍵と譜面台の傷防止
もうひとつ考えられる役割が、「アップライトピアノの黒鍵と譜面台の傷防止」です。
この譜面台の蝶番のところのピンわかりますか?
このピンのことを、譜面台のストップピンと呼んでいます。
譜面台をたたむときに、譜面台側にあいている穴にこのピンがはまって、譜面台を固定してくれています。
しかし、何回も譜面台を開け閉めしていると、このピンの角度が低くなって、鍵盤蓋をしめるときに、ピンが穴からするっと抜け落ちて、譜面台が勢いよくパタンとおりてきてしまいます。
こうなると、譜面台が黒鍵にガチャーンあたって、傷がつくことがあります。
この時にキーカバーをしておけば、キーカバーが鍵盤を守ってくれるので、傷がつきません。
一昔前のアップライトピアノの譜面台は、このストップピンがありませんでした。
そのため、年数がたつと蝶番がゆるくなり、譜面台がパタンとおりてくることが多かったのですが、このストップピンが追加されてからは、マシになりましたし、ゆるくなっても調整が可能になりました。
というわけで、キーカバーの役割の考察は以下の通りです。
・ほこりよけ
・譜面台と黒鍵の傷防止
調律さえ定期的にしていただければ、鍵盤の下をお掃除しますし、譜面台のストップピンも調律の際、調整しますので、かけなくてもかけなくてもどっちでも大丈夫かと思います。
キーカバーの注意点
ピアノのキーカバー、少し厄介な点がありまして、素材がウールのことが多いのです。
ほこりよけとはいうものの、鍵盤の下に赤いもやもやがたまっていることがあります。
そう、キーカバーのくずが鍵盤の下に落ちていることがあるんですね。
なので、ほこりよけになってるのかなっていないのか微妙なところなのです(汗)。
過去に、インコを飼っているお宅に調律に伺った時に、インコのエサ?かなにかが、隣り合う鍵盤の隙間に挟まって、鍵盤同士がそのエサがひっかかって、鍵盤が戻ってこないという事例がありました。
このように、ペットやお子様が、鍵盤の隙間に入ってしまうような細かいもの(ビーズ、シール、小さめのカードなど)をピアノに持ち込んでしまうようなことがある場合は、キーカバーをかけておくと、予防になるかもしれません。
その他の場合は、鍵盤の蓋をしめておけば、かけていなくても問題ないかと思います。
キーカバーに穴があいている?縮んでる?
キーカバーに穴があいていたり、縮んでいたりものは、結構な頻度で見かけます。
先ほどお話したように、キーカバーはウール素材のものが多いので、虫食い被害にあってしまうことは、わりとあります。
もちろん普通に洗ってしまうと縮みます。
洗ってないないとおっしゃっているのに、縮んでいるキーカバーも見かけることがあります。
おそらく、湿気が多く、キーカバーに水分を含んで縮んでしまったのだと思われます。
お手入れ方法
キーカバーのお手入れ方法ですが、ウールなので非常にデリケートです。
そのまま洗濯機で洗ってしまうと、すぐに縮んでしまいます。
手洗いだったら、もしかすると大丈夫かもしれませんが…試したことがないのでわかりません。
これといった方法はないというのが、本当のところです。
クリーニングだと確実ですが、それなら、新しいものを買った方が安いかもしれません。
そのため、虫食いがないよう、蓋をしめっぱなしで放置するは避けた方がいいでしょう。
調律の時に、調律師の人にお願いして、衣類の防虫剤を鍵盤の下にしのばせておくのもありかと思います。
鍵盤のクロスの虫食い被害の防止にもつながりますよ!
ピアノの鍵盤カバーは100均で買えるフェルトは代用品として使える?
よくあるキーカバーは、あのエンジ色のものですね。
メーカーによっても色が異なります。
ヤマハはエンジ色、カワイは赤、アポロも赤、その他の国内メーカーはだいたいエンジ色です。
めずらしいところですと、ディアパソン(現在は、カワイと合併)は、ヤマハよりもしぶいエンジ色でとても素敵な色なんですよ。
市販されているキーカバーはどのようなものがあるのでしょうか?
ヤマハのキーカバー
ヤマハの純正のキーカバーはこちらです。
昔と文字の部分の仕様が変わっています。
値段が、1,300円(税抜き)なので、少しお高めですが、純正品にこだわりたい方はこちらでお買い求めください。
ノーブランドのキーカバー
ノーブランドだと、少し安く購入できるようです。
ただ、口コミをのぞいてみると、フェルトのくずが鍵盤についてしまうようです。
鍵盤にかける前に、しっかりはらって鍵盤にかけるようにしてください。
さほどヤマハのものと変わりはないと思いますので、少しでも安くと思っている方は、こちらを選んでください。
かわいいデザインのキーカバー4選
かわいいキーカバーを見つけましたので、ぜひチェックしてみてください!
淡いピンク色のキーカバー
ありそうでなかった淡いピンク色のキーカバー、とてもかわいいですよね。
さっとかけるだけで、ピアノがかわいい雰囲気になりますよ。
ピアノとうさぎのイラスト付きのキーカバー
キーカバーの右側あたりに、ピアノとうさぎのイラストが描かれています。
ワンポイントあるだけで、雰囲気が変わりますよね。
色展開も豊富なので、見てみてください。
音符柄キーカバー
ピアノがお好きな方なら、音符のデザインのグッズに惹かれませんか?
こちらは、中央にト音記号が描かれていて、とても素敵です。
鍵盤柄のキーカバー
鍵盤がリアルにプリントされていて、カバーをかけているのにまるで鍵盤そのものです。
材質がマイクロクロスなので、カバーで鍵盤をふくことができます。
ウールでないので、洗いたいときも洗濯機でじゃぶじゃぶOK!
これはいいかも。
100均で買えるフェルトで代用
既製品でお好みのデザインが見つからない場合は、自分で好きな布地を用意して、つくってしまいましょう!
今回は、お手軽に用意できるもので、100均にあるもので作れてしまうキーカバーを紹介します。
100均のもので手作りキーカバー
まず用意するものは…
・フェルト
・飾り用のフェルトやワッペン
・布用接着剤
・はさみ
・ピンキングはさみ
ピンキングはさみは、100均にもあるかと思いますが、切れ味があまりよくありませんので、別で購入した方がいいと思います。
周囲をギザギザにしなくてもいい方は、そのまままっすぐの状態でもOKです。
布用接着剤は、裁縫がお好きな方は、縫い付けていただいてもいいです。
布用ボンドは、100均にない場合もあるかもしれません。
以前の記事でも紹介した、裁ほう上手を使ってみてはいかがでしょうか?
ワッペンも参考にどうぞ。
◎作り方
①フェルトをピアノの鍵盤数、88鍵のサイズ、間口約122~125cm×奥行約15cmに、カットします。
間口が長いので、フェルトをつなぎ合わせることになるかと思います。
のりしろ部分を考慮してカットしてください。
②フェルトを布用接着剤でつなぎ合わせます。
③ピッキングはさみで周囲をカットします。
④最後に、好きな飾りをつけて完成です!
工作感覚で楽しく作れそうです。
ぜひやってみてください!
ピアノの鍵盤カバーのまとめ
ピアノの鍵盤カバーの役割は、ほこりよけやアップライトピアノの譜面台と黒鍵の傷防止の役割は果たしていると思っています。
必ずキーカバーをかける必要はありませんが、かけない場合は、ピアノを弾かないときは鍵盤蓋をしめておくように心がけてください。
キーカバーは、ヤマハの純正のものも販売されていますが、ノーブランドのものとさほど違いはありませんので、こだわりのない方は、安いものを選んでくださいね。
100均で買えるフェルトは、少々手を加えないといけませんが、代用品として使えますよ。
以上、ピアノの鍵盤カバーは必要?100均で買えるフェルトは代用品として使える?と題してお届けしました。