ピアノを始めて購入された方が気になるのは、ピアノのお手入れ方法ですよね!
お子様がピアノを習うと同時に必要になるピアノですが、親御様にピアノのご経験がなく、ピアノのことが全くわからないという方も多くいらっしゃるかと思います。
そこで、ピアノのお手入れはどうすればいいのかわからず、戸惑いますよね。
今回は、これをしておけば、ピアノもピカピカに保てる方法を紹介していきたいと思います。
ピアノのお手入れに必要な、おすすめのメンテナンス用品やお手入れセットも紹介していきます。
今回は、ピアノのお手入れ方法はどうする?メンテナンス用品やお手入れセットを紹介!と題してお届けします。
ピアノのお手入れ方法はどうする?
長年ピアノを使っていると、知らず知らずのうちに、ピアノがくすんだりしてきます。
これは、ピアノの置いている環境によりますが、例えばキッチンやダイニングに近い場所にピアノを設置している場合、油汚れが付着しやすく、くすみの原因になります。
このようなくすみや汚れは、日々のピアノのお手入れをしていれば、防ぐことができます。
また、汚れてしまったピアノも、きれいにできる方法もご紹介しますので、ぜひ最後まで、ご覧ください。
今回は、鍵盤以外の外装面のお手入れ方法を紹介していきます。
鍵盤のお手入れ方法については、以下を参考にしてみてください。
日々のお手入れ
ピアノをきれいに保つには、日々のお手入れが大切です。
どのようなものを使って、どのぐらいの頻度ですればいいのでしょうか?
必要なもの
・毛ばたき
・クロス
毛ばたきは、静電気でほこりを吸い取ってくれるタイプで、ピアノに傷がつかないような、柔らかい毛ばたきが理想です。
クロスは、眼鏡拭きのようなきめ細かい布が理想です。
ピアノ専用のものだと安心ですね。
どちらも、のちほどおすすめ商品を紹介しますので、参考になさってください。
やり方
①ピアノ全体をを毛ばたきで、余分なほこりをとります。
②外装面をクロスで、汚れをふきとります。
これを気づいたときにやるだけで、全然違います。
ピアノをよく弾く方であれば、ピアノを弾いた後、鍵盤を拭くついでに、外装面の掃除もする習慣にしてしまえばいいと思います。
ほとんどピアノを弾かない方であれば、お部屋の掃除をするときに、ピアノのお手入れも一緒にすると、ピアノをきれいに保つことができますね。
頻度としては、毎日~1週間に1回程度していただけると、いいかなと思います。
汚れがひどい場合 1か月に1回程度のお手入れ
ピアノに汚れが蓄積されていて、上記の方法では、きれいにならない場合は、ピアノにこびりついた汚れをきれいに落とさないといけません。
きれいなピアノでも、1か月に1回程度は、念入りにお手入れをした方が、ピカピカの状態を維持することができますよ。
用意するもの
・毛ばたき
・クロス
・雑巾
・洗剤うすめ液
・ユニコン(塗料が艶消しの場合、艶消し用クリーナー)
雑巾は、普段使っている雑巾で大丈夫です。
ただしピアノに雑巾で乾拭きすると、ピアノに傷がつく可能性があるので、雑巾を使う場合は、必ず水拭きするようにしてください。
洗剤うすめ液の作り方は、500mlの水に対し、小さじ1杯ほど(約5g)の食器用洗剤を混ぜ合わせてください。
艶出し塗装の場合のやり方
ピアノの塗装には、大きく2つに分けられます。
鏡のように光り輝く艶出し塗装と、逆に艶がなくマットな仕上がりの艶消し塗装の2つです。
艶出しの場合は、以下の方法でお手入れしていきます。
①ピアノ全体を毛ばたきで、余分なほこりをとります。
②雑巾を洗剤うすめ液に浸し、固くしぼり、ピアノ全体を拭いていきます。
③こびりついているような汚れがある場合、汚れているところを重点的に拭いてください。
④最後に、ユニコンをクロスにつけて、ピアノの表面を拭いていきます。
コツとしては、汚れをしっかりと洗剤うすめ液で取り除かないと、後のユニコンでシミになってしまいます。
しっかり、洗剤うすめ液で汚れを取り除くようにしてください。
ピアノがそこまで汚れていない場合は、洗剤を使わず、水拭きでも十分よごれは落ちてくれるかと思います。
力の入れすぎは、ピアノを傷つける可能性があるので、テーブルを拭く力程度の力で、拭くようにしてください。
ユニコンは、クロスにつけてピアノを拭いた後すぐに、ユニコンのついていない面で乾拭きすると、きれいな艶が出ます。
この乾拭きがうまくできないと、シミになって、きれいに仕上がりません。
窓ふきをするときのイメージでやってみてください。
どうしても、汚れが取れにくい場合は、調律師の方に相談してみるといいでしょう。
ピアノを移動することがある場合や、ピアノをきれいにしたいという場合は、ピアノを工房に預けて、クリーニングをするのもおすすめです。
艶出しの例外
現在のピアノの塗料の種類は、ポリエステルがほとんどです。
しかし、年代が古いピアノや、ヤマハやカワイ以外のメーカーのピアノの場合、カシューやラッカーという塗料が使わている可能性があります。
ヤマハやカワイでも、年代によっては、一部ラッカーが使われている部分がある機種もあります。
特にカシューの場合は、ピアノ専用のユニコンを使うと、シミになってしまいますので、使用しないようにしてください。
ラッカーは、カシューほどシミにはなりませんが、シミになりやすく、塗料がとれやすいので、むやみにゴシゴシ拭いていると、下地の塗料が出てきてしまう可能性があります。
見分け方はなかなか難しいので、調律師の方に確かめてもらうのが確実かと思います。
カシューやラッカーの場合は、洗剤うすめ液で汚れを取り、クロスで乾拭きする方法がいいと思います。
それでもシミになる場合もありますので、慎重にしてださい。
艶消し塗装の場合のやり方
①ピアノ全体を毛ばたきで、余分なほこりをとります。
②洗剤うすめ液に雑巾を浸し、固くしぼり、ピアノ全体を拭いていきます。
③こびりついているような汚れがある場合、汚れているところを重点的に拭いてください。
④仕上げに、艶消し用クリーナーをクロスにつけて拭き、クリーナーをつけていない面で乾拭きしてください。
③は、あまり強く拭きすぎると、艶が出てしまうことがありますので、やりすぎ注意です。
艶消しの場合、艶出しのピアノに比べて、お手入れが楽ちんです。
汚れが目立ちにくいので、お手入れの手間を省きたいという方にもおすすめですね。
それと、艶消し塗装のピアノに、艶出し用のユニコンは使用できません。
使用すると、艶が出てしまいますので、気を付けてくださいね。
メンテナンス用品やお手入れセットを紹介!
やり方がわかったところでメンテナンス用品やお手入れセットは、どれがおすすめなのか、気になりますよね!
私の中でのおすすめを紹介していきます。
メンテナンス用品は、単品とセットのものがありますが、私個人的には、単品の方がおすすめです。
単品
単品では、こちらの商品がおすすめです。
これさえ買っておけば、間違いないという商品をまとめています。
山崎産業 ほこり払い デイリークリーン ムーンダスター
毛ばたきは、このようなものを使うとやりやすいです。
100円ショップで見かける、柔らかい素材のものでもOKです。
YAMAHA ヤマハ ピアノクロス
定番のヤマハのクロスです。
こびりついていない汚れなら、これで乾拭きすればきれいになります。
汚れたら、水洗いもできますよ。
ユニコン用、鍵盤用、乾拭き用…という風に、洗い替えで2~3枚持っておくと便利ですね。
ピアノ用つや出し剤 甲南 ピアノクリーン輝
ユニコンは、こちらがおすすめです。
ヤマハもいいですが、こちらの方が安いですし、使いやすいですよ。
YAMAHA PUS2 ピアノユニコンS 鏡面艶出しピアノ塗装面専用クリーナー
ヤマハの艶出し塗装用のユニコンです。
鍵盤にはこれらのユニコンは使用することができません。
鍵盤用クリーナーをお探しの方は、以下を参考にしてください。
ヤマハ YAMAHA ピアノユニコン 半艶仕上げ塗装・艶消塗装専用 半ツヤ塗装用
半艶塗装と艶消し塗装用のユニコンです。
ITOMASA ボディー&キースカット
あまり見慣れないメーカーなので、心配になる方もいらっしゃるかと思いますが、ピアノを扱うお店であれば、取り扱いの多いメーカーです。
半艶仕上げと艶消し塗装のクリーナー、鍵盤クリーナーとしても使用できるものです。
セット
セットも販売されていますが、そんなに頻繁に使用しないコンパウンドが入っていたりしますので、あまりおすすめはしていません。
参考程度にご覧ください。
YAMAHA PUOS2 ピアノメンテナンス用品 お手入れセット
ヤマハの定番のお手入れセットです。
艶出し塗装用のユニコンと白鍵クリーナー、小傷を消すことができるコンパウンドとクロスがついています。
クロスは1枚しかついてこないので、塗装面と鍵盤とクロスを分けた方がいいです。
別でクロスを購入した方がいいですね。
PEACOCK ピアノ用お手入れセット
こちらは、毛ばたき、艶出し用ユニコン、キーウォッシュ、クロスがついています。
使いやすそうなセット内容でいいですね。
まとめ
ピアノのお手入れ方法についてお伝えしました。
大事なことは、できるだけこまめにお手入れすることです。
普段は、毛ばたきでほこりを取り除き、クロスでさっと乾拭きするだけでOK。
1か月に1回程度は、洗剤うすめ液やユニコンで念入りにお手入れすると、とてもきれいな状態を保つことができますよ。
メンテナンス用品やお手入れセットも、参考にしてみてくださいね!
以上、ピアノのお手入れ方法はどうする?メンテナンス用品やお手入れセットを紹介!と題してお届けしました。