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ピアノメーカー

ピアノメーカー(日本)を一覧で紹介!国産メーカーのそれぞれの特徴は?

ピアノメーカーの日本の会社を一覧で紹介!国内メーカーの特徴は?

日本のピアノメーカーといえば、やはりヤマハやカワイを思い浮かぶと思います。

実は、ピアノの国内メーカーには、ヤマハカワイ以外にも数多くのメーカーが存在します。

皆さんが聞いたことのないメーカーもたくさんあると思います。

そんなピアノメーカーとそれらの特徴を紹介していきます。

今回は、ピアノメーカーの日本の会社を一覧で紹介!国内メーカーの特徴は?と題してお届けします。

 

ピアノメーカー(日本)を一覧で紹介!

ピアノの日本メーカーを一覧にして紹介!国内メーカーの特徴は?

日本のピアノメーカーは、およそ250社近くあったのですが、現在日本で製造しているのは10社以下にまで減っています。

高度経済成長期の頃、ピアノを所持していることがマイホームのようにひとつのステータスになっていて、当時はたくさんピアノが売れて、ピアノメーカーも本当にたくさんありました。

しかし、バブル崩壊後経営が苦しくなるメーカーが増え、現在はヤマハとカワイがほぼシェアを握っています。

 

ピアノメーカー(日本)一覧

全てのピアノメーカーを紹介すると大変なことになるので、一部抜粋して紹介することにします。

 

主な国内ピアノメーカー

太字が現在も営業しているブランドです。

ブランド名メーカー名
アイゼナハ AIZENAHA日本ピアノ、東洋ピアノ製造
アポロ APOLLO東洋ピアノ製造
アトラス ATLASアトラス
アールウィンザー EARL WINDSORフローラピアノ製造
イースタイン EASTEIN東京ピアノ工業
ウィルソン WILSON PIANO浜松楽器製造有限会社
エテルナ ETERNA天竜楽器、ヤマハ
オーハシ OHHASHI大橋ピアノ
ガーシュイン GERSHWIN
白鳥楽器、スワン楽器製造、フローラピアノ製造、東日本ピアノ製造
カイザー KAISER天竜、ヤマハ、カワイ
カワイ KAWAI株式会社カワイ楽器製作所
クラウス KRAUS大成ピアノ製造株式会社
クロイツェル KREUTZERクロイツェルピアノ製造
シゲル カワイ SHIGERU KAWAI株式会社カワイ楽器製作所
シュベスター SCHWESTER
協信社、シュベスターピアノ、有限会社エスピー楽器製作所
シュバイツァスタイン SCHWEIZERSTEIN
ワールドピアノ、株式会社シュバイツァ技研
スタインバッハ STEINBACH平和楽器
スタインマイヤー STEINMEYER遠州ピアノ製造、協立楽器
スタインリッヒ STEINRICH三葉楽器、スタインリッヒピアノ
ディアパソン DIAPASON浜松楽器、株式会社河合楽器楽器製作所
ドレスデン DRESDENドレスデン、大成ピアノ
トニカ TONICAアトラス
バリンダム BALLINDAMM東洋ピアノ製造
バロック BAROCK東日本ピアノ製造
ビクター VICTOR
日本ビクター、フローラ、アトラス
ベルトーン BELTON
富士楽器、ベルトーン・ピアノ製造株式会社
ボストン BOSTON株式会社河合楽器製作所
フォルスター FORSTERベルリンピアノ製造
フクヤマ FUKUYAMA&SONS福山ピアノ
フローラ FLORAフローラピアノ製造
ブラザー BROTHE
ブラザー楽器、アトラスピアノ製造
プルツナー PLUTHNERプルツナーピアノ、大洋楽器
ホルーゲル HORUGEL
小野ピアノ店、小野ピアノ製造、及川ピアノ製作所
ミキ MIKI天竜楽器、三木、ヤマハ、カワイ
レスター LESTER大和楽器製造、レスターピアノ
ローリー LAURIE東洋ピアノ製造
ロレックス ROLEX浜松ピアノ製造
ヤマハ YAMAHA
日本楽器製造株式会社、ヤマハ株式会社
ワグナー WAGNER東洋ピアノ製造、協立楽器

私がよく調律の外回りで見かけるメーカーを抜粋して並べてみましたが、これだけでもめちゃくちゃメーカーの数がありますよね。

これでも一部抜粋しただけなので(40社抜粋)、他にもいろんなメーカーが存在しています。

ヤマハやカワイ以外にも、結構いろいろなメーカーが出回っているのです。

気づいた方もいらっしゃるかもしれませんが、ヤマハやカワイ以外のブランド名なのに、メーカー名のところにヤマハやカワイの名前が記されたりしていますよね。

例えば…「エテルナ ETERNA」「カイザー KAISER」「ディアパソン DIAPASON」「ミキ MIKI」など。

どのメーカーも、もともと自社メーカーで製造していましたが、ヤマハやカワイに吸収合併されます。

ヤマハやカワイに吸収合併された後、ブランド名をそのまま残して、ヤマハやカワイから販売されていました。

という感じで、経営悪化などの理由で複数のメーカーがヤマハやカワイに吸収合併されていきました。

 

現在も製造している国内ピアノメーカー

先ほども紹介したように、国内のピアノメーカーは250社近くあるのですが、国内で現在製造しているのは10社以下にまで減っています。

現在製造を続けているメーカーは以下の通りです。

アポロ APOLLO東洋ピアノ製造
カワイ KAWAI株式会社カワイ楽器製作所
クロイツェル KREUTZERクロイツェルピアノ製造
シゲル カワイ SHIGERU KAWAIカワイ楽器製作所
シュベスター SCHWESTER
有限会社エスピー楽器製作所
シュバイツァスタイン SCHWEIZERSTEIN
株式会社シュバイツァ技研
ディアパソン DIAPASON株式会社河合楽器楽器製作所
ボストン BOSTON株式会社河合楽器製作所
ヤマハ YAMAHA
ヤマハ株式会社

私が知っているのはこの9つのブランドです。

メーカーでまとめると6つになります。

昔は、ピアノは製造しただけ売れたそうなので、多数のブランドがありましたが、現代とはまるで違いますよね。

太字で示したブランド以外は、現在は受注生産や注文生産なので、実際に現物を見ることは難しいと思います。

 

ピアノメーカー(国産)の特徴は?

ピアノの日本メーカーを一覧にして紹介!国内メーカーの特徴は?

上記で紹介したメーカーの特徴を紹介していきたいと思うのですが、全て紹介するととても長くなってしまうので、また抜粋して紹介していきます!

 

ピアノメーカーの特徴

今回紹介していくメーカーを先にお伝えしておきます。

現在も製造を続けているメーカーは全ては紹介いたします。

それに加えて以下のメーカーを紹介します。

  • アトラス ATLAS
  • エテルナ ETERNA
  • スタインマイヤー STEINMEYER
  • ビクター VICTOR
  • ロレックス ROLEX

過去に販売されていた、こちらの有名どころ5つのメーカーを紹介していきます。

 

YAMAHA ヤマハ

ヤマハといえば、言わずと知れたピアノメーカーで、国内メーカーシェアNo.1です。

ヤマハの特徴でよく上げられることは、キラキラとした華やかな音色で、タッチは比較的軽めということです。

ヤマハは機械を導入したことによりピアノの大量生産を可能にし、日本のピアノ歴史を大きく変えたメーカーで、一時期ピアノのシェア世界でNo.1になったこともあります。

 

KAWAI カワイ

カワイもよくご存じの方も多いかと思います。

ヤマハについで2番目の国内シェアを誇ります。

河合の特徴は、優しく繊細な音といわれています。

カワイもヤマハと同じように大量生産ができるように、機械を導入しています。

なので、カワイの品質もわりと安定しています。

 

Shigeru Kawai

Shiegeru Kawaiは、河合楽器のブランドです。

2代目社長の「河合滋」がカワイが持てる最高品質をつめこんだグランドピアノです。

国際コンクールで使用されていたり、ピアノの先生でお持ちの方も結構いらっしゃいます。

 

ディアパソン

ディアパソンは、ブランド名は残っているものの河合楽器に吸収合併されているため、ここで紹介いたします。

ディアパソンの歴史は、結構複雑なため省略しますが、天才ピアノ職人ともいわれていた大橋幡岩(おおはしはたいわ)が完成させたピアノです。

だんだんと大量生産の流れになっていったピアノ業界でしたが、大橋は手づくりにこだわり、のちに「OHHASHI」という自分の名を入れたピアノの制作もしています。

ディアパソンのピアノは、河合に吸収合併後も、当時の設計をほぼそのまま継承されていますが、河合楽器が製造しているものは、精度が甘いのが現状です。

音は、ドイツのピアノメーカーベヒシュタイン(世界三大メーカーのひとつ)の音に近いと言われています。

 

ボストン

ボストンは、スタインウェイ&サンズの第2のブランドとして設計されたピアノで、河合楽器で製造されています。

外国製と勘違いされやすいのですが、設計がスタインウェイなだけで、製造は国内でされています。

音は、やはりスタインウェイの音に近く、繊細で豊かな音量が特徴です。

 

APOLLO アポロ

アポロは、聞いたことがないという方が多いと思いますが、調律師界隈では結構有名なブランドです。

東洋ピアノ製造というメーカーで製造されています。

SSS(スリーエス)アクションといって、アップライトピアノのソフトペダル(左側のペダル)がグランドピアノと同じ仕組みになっている機種があります。

 

シュベスター SCHWESTER

シュベスターもあまり知られていないメーカーですが、結構出回っています。

現在も、新品ピアノの製造を行っているようです。(2022年現在)

シュベスターの特徴は、現存するメーカーのヤマハカワイに次ぐ三番目に長い歴史を持ち、手づくりにこだわったピアノです。

音色もわりときれいです。

 

シュバイツァスタイン SCHWEIZERSTEIN

シュバイツァスタインも、現在は新品の製造は行っておらず、修理中心に営業しています。

こちらも、手づくりにこだわったピアノで、ヤマハカワイのような大量生産のピアノとは異なる、重厚な音色が特徴です。

 

クロイツェル KREUTZER

クロイツェルのピアノは、現在新品のピアノは、川本ピアノサービスが買収して、川本ピアノサービスが製造しています。

以前までは、クロイツェルにて修理のみ行っていたようですが、現在情報がなくなっています。(2022年現在)

クロイツェルがつくっていたピアノは、手づくりピアノで、ドイツの部品を使用したものが多く品質もいいです。

外装の装飾がついているものもあり、デザイン性も人気があります。

現在、川本ピアノサービスで製造されているピアノは、一部部品は当時のクロイツェルと同様のものを使用しているようです。

私自身、何度か調整したことがありますが…、正直に申しますと、あまりおすすめできるピアノではありません。

クロイツェルを選ぶのであれば、当時のクロイツェル(中古で販売されているもの)で、選ばれた方がいいと思います。

 

アトラス ATLAS

アトラスはもしかしたら、知っているという方がいらっしゃるかもしれません。

調律外回りをしていると、よく見かけます。

明るめの音色が特徴で、のちにブラザー工業と提携したため、生産台数がヤマハとカワイに次ぐ勢いになったこともありました。

ブラザーが撤退したことにより、数年後事実上倒産したようですが、現在は中国のメーカーが商標を買い取り、販売されているということですが、詳細は不明みたいです。

 

スタインマイヤー STEINMEYER

スタインマイヤーは、百貨店で有名の高島屋がアトラスにオーダーしたピアノです。

このピアノも結構な数が出回っていて、よく見かけるピアノです。

 

エテルナ ETERNA

エテルナは、メーカー名に「天竜楽器、ヤマハ」と記載してあるのですが、これには事情があります。

エテルナは、もともと天竜楽器が製造していましたが、ヤマハに吸収合併されて、エテルナの名を残しヤマハで製造を続けていました。

ヤマハで製造されていた時のエテルナのピアノは、ほぼヤマハといっても過言ではないぐらいヤマハそっくりに製造されていました。

なので、音質などは、ほぼヤマハと同じです。

 

ビクター Victor

ビクターといえば、オーディオのメーカーとしてご存じの方が多いと思いますが、実は昔、ピアノも製造していました。

初期の頃は、日本ビクターで製造していたようですが、上記で登場した「アトラス」や「フローラピアノ」に委託して製造するようになりました。

平成に入る前後に販売を終了しています。

 

ロレックス ROLEX

ロレックスといえば、高級腕時計メーカーというイメージがあると思いますが、腕時計メーカーとは関係はありません。

大成ピアノ製造というところで生産されていました。

手づくりで丁寧に時間をかけてつくっていたそうです。

 

ピアノメーカー一覧まとめ

ピアノのメーカーを一覧にして紹介しました。

日本のピアノメーカーは、ヤマハカワイ以外にもたくさんあったということが、わかっていただけたかと思います。

国内のメーカーは、ヤマハやカワイのように機械を導入して大量生産していることが大きな特徴で、それ以外のメーカーは、手づくりで丁寧につくっていたというのが大きな違いかなぁと思います。

ヤマハやカワイ以外のメーカーは、新品のピアノを製造していなかったり、廃業しているというメーカーも多く、中古市場でもなかなか見かけることがないかと思います。

以上、ピアノメーカーの日本の会社を一覧で紹介!国内メーカーの特徴は?と題してお届けしました。